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フロリダ半島日記

2012-08-06 20:10:33 | 日記
義父の誕生日を祝ったと思ったら、自分の誕生日がやってきました。
日本時代にはほとんど誕生日など祝ったこともなかったのですが、アメリカでは実に入念に祝うのです。私がさぞかし日本食が食べたいだろうと日本料理店で祝ってくれました。日本料理店はオーランドではディズニーの近くには銀座の“らん月”という高級店があったのですが最近は郊外に引っ越したようです。あの同時多発テロ以来、日本の旅行関係は非常に苦戦を強いられています。以前は日本人の新婚旅行者はまずクルーズでカリブ海を回り、帰ってきてディズニーやユニバーサルで遊んで、食事は“らん月”か高級中国料理店の“ミンコート”に行くというのがお決まりのコースでした。今、中級または庶民用の日本料理店が多くなりましたが、経営者は中国人、韓国人、ベトナム人が目立つのです。寿司(Sushi)は随分人気の食べ物となってきて、最近はスーパーマーケットでも7~8ドルで売っています。私の知っている人はミャンマーの家族でスーパーに専属で1日中、野菜売り場の片隅で作っているのです。その家族の父親はミャンマーでは高校の物理か算数の先生だったそうです。だから、寿司の通といわれるような日本人が食べれば相当不満な味でしょう。知人の日本人女性にはご飯の味にうるさい人が多いようですからこういうアメリカのSushiの味は閉口するようです。
私も“オイシイ”とか“フジサン”とか日本語らしい寿司屋に入ってみるのですが、ほとんど店内は日本の風情がないことが多いのです。以前、東京の久我山の寿司屋で食べた時がありました。暖簾をくぐると、まず威勢のよいいがぐり頭の主人らしい人が、“いらっしゃい!”と叫びます。こういう日本の本物の寿司屋と比べるとまず店員に何の挨拶もないことにちょっとさびしい気持ちがします。
初めてアメリカで寿司を食べたのはニューヨークでもう何十年も前のことです。あの東京の銀座かパリのシャンゼリゼのようなニューヨークの5番街の端にあったのが回転寿司でした。あのころようやくアメリカ人は寿司が分かってきたようです。西洋人には魚は肉に比べて人気がないのです。ましてや生で刺身や寿司にして食べるというようなことは抵抗があるのです。更にノリ海草類はごく一部の島国のアイルランドぐらいしか食習慣がないようです。海苔巻きなど海苔でご飯を巻いたものを食べる時、我々日本人にはすばらしい食感の海苔のばさばさした食感が西洋人にはダメなようです。だからアメリカ人用にと海苔は内に巻いてあるのです。ただ1970年ごろから特にダイエットの世相とともに寿司が段々食べられるようになってきたようです。しかし、カリフォルニア。ロールのようにキュウリとアボカドとカマボコのようなものの巻き寿司などアメリカ独自の寿司が人気となります。
さて私の誕生祝いは“Seito”という日本料理店でした。ただこれは日本語で生徒なのか聖徒なのか聖都なのかはっきりしませんが、このあたりでは最も高級の日本料理店のようです。その近くに“Amura”というオイシイ日本料理店もあるのですがこれも日本語なのかはっきりしません。ただ次々とレストランは店主が変わり料理人も変わって味もサービスも変わっていくのが残念です。このディズニーやユニバーサルの周辺には多くのレストランがあり刻々と店が変わり新しいレストランが始まってまさに過当競争なのです。日本料理店は今後どうなるでしょうか。