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フロリダ半島日記ーリタイアー天国

2012-08-15 15:37:39 | 日記
世界的に有名な経済誌“フォーブズ”が、最近、リタイア(退職)の後、住みたいアメリカの都市25を発表しました。この25の都市は、生活費、家屋の価格、税金制度、気候、医療制度、治安問題、ボランティアのできる環境など様々な指標をもとに選ばれました。昔からアメリカはフロリダの各都市がリタイアーの夢でした。しかし、最近は、アリゾナとかニューメキシコなどの都市も挙げられるようになりました。これらの都市はほとんどが暖かい地域です。ニューヨーク、シカゴなどがあげられていないのは、冬あまりにも寒いことと、生活費がかかることもあるようです。カリフォルニア州は暖かいところですが、ここも生活費が問題のようです。リタイアーした人々の願いは、その地で、充実した交友関係を保つことであり、健康にゴルフなどのスポーツを楽しむことです。いきおい若返りを懇願せざるをえません。実は、フロリダは昔から若返りを願う地であったのです。
現在のフロリダの地に“若返りの泉”があると探検に出発したのがスペインのポンセ。デ。レオンです。彼はコロンブスの2度目の航海に同船しました。そして、カリブ海にあるプエルトリコの統治者に任命されます。そして、伝説によると、1513年、ポンセ。デ。レオンは若返りの泉を探すために3隻の舟を用意して、その発見と征服のために出航します。数ヵ月後に新しく発見した土地が、現在のフロリダ州の北東の海岸であると考えられています。その海岸近くは多くの美しい草花が咲いていたのでレオンは“ラ。フロリダ”と命名したというのです。スペイン語で、花がいっぱいという意味です。もうひとつの説は、上陸した時期がちょうど“復活祭”でありこの意味も花の過越祭ということです。結局、レオンは若返りの泉を発見できなかったのです。しかし、それから500年経った現在、このフロリダはまるで“若返りの泉”を発見したかのような元気なリタイアーした万年青年たちのコミュニティーがいたるところにあるのです。タンパはフロリダでは3番目ぐらい大きな歴史を持つ港町です。そこから少し南下した町に“サン。シティー”という町があります。ここに行ったときのことです。驚いたのは町中に老人がいるのです。スーパーで買い物をする人、道端で話しこむ人々、ゴルフカーとを乗り回す人と皆、老人なのです。まるで、老人たちだけが住む星にやってきたと錯覚しました。これは“退職後のコミュニティー”のひとつです。その他、フロリダには、“The Villages”というコミュニティーも有名です。このようなコミュニティーのパイオニア的存在がアリゾナ州にあるサンシティ(Sun City)です。このアリゾナのサンシティはデル・ウェブ(Del Webb)が創設したものです。ウェブはニューヨーク。ヤンキースなどのオーナーも経験した不動産関係の実業家です。1960年にアリゾナ州の砂漠に高齢者のみが住む町を作ったのです。その時、5軒ぐらいの家から始まったらしいのですが、今や5万人近くの55歳以上が住む町です。そこには9のゴルフ場、4のリクリエーションセンター、美術館、図書館や7000席を持つ劇場などもあります。
ただほとんどが裕福なリタイアーばかりで、子供たちや孫たちも訪問はできますが住むことはできません。犯罪はほとんどなく、住民の“足”であるゴルフカートに積んであったゴルフの用具が盗まれたことがあるぐらいだそうです。若者たちのロックや歓声や騒ぎは全くないのですが、このようなコミュニティーを日本人はどのように考えるでしょうか?日本も高齢者社会となりもしかして参考になるかもしれません。