碧空の下で

人生の第四コーナーをまわって

再ネパール紀行5

2010-04-01 16:39:20 | 再ネパール紀行

高度順応という意味では同じことなので、520mの登り300m下るという。ヒマラヤ的な登山を体験した。せっかく稼いだ高度をまた下るのですからもったいないのですが、これも高度順応のためなのでしかたがありません。この日は1日中食欲が無くて、三食ともお粥に梅干であった。日本から持ってきた食品は梅干とインスタント味噌汁と柿の種なんですが、柿の種はネパールに着くまでに無くなってしまっていた。いままで海外へ行く時は、別段日本の食品は持っていかないのですが、今回は食欲をなくすことが必ずあると思って、梅干と味噌汁を持ってきたのでした。その予想が当たりましたが、味噌汁はそんなに食欲をそそらなかった。食べ物の話で言えば、ロッジのメニューは大まかに分けると西洋と地元ネパール料理の2本立てで、朝食は西洋式のブレックファーストがやはり食べなれているので、ほとんどそればかり注文していましたが、たまには、チャパティーとジャムとスープとかチーズオムレツにナンとかを食べておりました。味はそれほどいいとは言えないのですが、山のなかで食べれる物としては文句を言うことは出来ません。ネパールの料理でおいしかったのは蒸したジャガイモと蕎麦の粉をこねた蕎麦掻が食欲をなくしたときにはおいしく感じた。もう一つはシェルパシチューと言う名前の料理で、これは、日本の甲州や信州のホウトウのネパール版で、味は味噌の代わりに鶏と野菜の塩味のスープになっている。麺が日本のホウトウより幅が少し広くてちょっと厚みがあるのですが、スープの塩味とバランスが取れていておいしいのです。これをはじめて食べたのは、帰りのジョルサレのロッジでしたが、もっと早く知っていれば、こればかり食べていたかも知れません。フツーなら1杯で充分なんですが、このときはおかわりまで平らげてしまったほどでした。地元の人は何を食べているかというと、これはダルバートという名前の料理なんですが、白いご飯にカレー味の野菜の煮物、鶏か豚のカレー、それに豆の煮物と言うかスープが付いて1セットのものです。日本で言えば、ご飯に味噌汁、野菜の煮物あるいは肉じゃがと漬物といったところでしょうか。これを毎日たべるのです。余談になりますが、カトマンズに帰ったときに、レストランに入るたびに、ネパールで一番美味いものは何かと尋ねてみたのですが、みんな、答えは同じです。ダルバートなんです。けっしてシェルパシチューとはいわない。誰に訊いても同じなので、しまいに訊くのがあほらしくなってしまったのですが、それほどネパール人にとってはソウルフードといってもいいものなんでしょう。

シェルパシチュー



ダルバート


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