碧空の下で

人生の第四コーナーをまわって

歳はとりたくねえ

2013-06-01 21:04:29 | 日記風雑感
町会の会館の館長になりました。町会の規約というかルールがありまして、そんなもん初めて知ったのですが、それによると、今年から2年間、執行役員をすることになっていた。なかなか町会長が決まらず、何回か会合をもちまして、すったもんだした挙句、会館長の役を引き受けざるを得ないことになってしまった。それでその会館長の役目として、防火管理の責任者も引き受けることになった。そこで、その資格の講義を受講するため、9時から5時まで消防署でカン詰めになってきた。
午前中はあくびをこらえて、半分眠っていたので何を聞いていたのかよく覚えていません。これでは午後からは、本格的に眠ってしまいそうなので、昼の休みにコーヒーを飲んで、目を覚まし、講義を拝聴しました。そしたら講義を聴いているうちに、だんだん思い出したことがあるのです。確かウン十年前このような講義を受けたことがあるなあと気が付いたのでした。長いこと忘れていたのですが、確かむかしビルの管理者として、講習を受けたことがある。ビルのテナントの方々に防火設備の説明と避難経路の説明をして回ったことがあった。
そのことを、やっと午後になって思い出したのだ。そのうち講習の終盤になって、講師がいうには、この資格は一度取得すると一生の資格となりますというではないか。アッチャー、知らなかった。いや忘れていた。ワシはひょっとして、防火管理者の資格がすでにあるのではないかという思いが突然わいてきたのです。しかし、講習はもう最後の、テストの時間に入っております。今さらじたばたしても、しょうがないので、おとなしくすべての講習を受け、最後に、防火管理者の交代の書類を提出したおりに、係官に聞いてみた。若い係官は、名前を言うとすぐにコンピュータで検索して、戻ってきた。消防署だけあって、動作が早い、これが郵便局や市役所になると、いったん上司にお伺いを立てて許可をもらってから、ゆっくり、おもむろに座席にすわって、たばこを一本ふかしてから、やんわりと仕事にかかるのですが(これは昔の話ですあしからず)・・・・
消防署の若い係官は、今年入署したような希望に満ちた目で、すぐに検索した結果を知らせてくれた。「ありました。昭和60年に甲種をお取りになっています」「やっぱり、そうか」「申し訳ないですね、今日の講習は必要なかったですね」「そうか昭和60年か・・・」遠くを見つめる視線になっていると、「講習の前に調べておけば・・。4000円もったいなかったですね」こちらの気持ちを察したつもりで若い係官が声をかけた。「いやいやこちらが忘れていたのが悪いので、4000円なんか何とも思ってませんよ」てな会話をしながら、思いがけず、過ぎ去りし日々を思い出した。昭和60年といえば、日本航空のジャンボジェット機が御巣鷹山に墜落して、530人が死亡した。バブル経済真っ盛りの時であります。阪神が優勝した年でもあります
ああいう時代は2度と来ないだろうなとほろ苦い気分で、消防署を後にした。外に出るとポツポツと雨が降り出していた。今日はついてない。


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