碧空の下で

人生の第四コーナーをまわって

夕顔が咲いた

2008-09-10 10:40:43 | 映画の感想
たそがれた、初冬の街はすでに鉛色の冬の予感に、
泣きたくなる様な寂寥を見せていたから、思わず、学校の帰りに映画館に
入ってしまった。そこだけが、この街からの出口のように感じていた。
そこでは
カトリーヌ・ドヌーブ主演のルイス・ブニュエル監督作品「昼顔
が上映されていた。その頃の私にとっては、こんな世界もあるのかという
遠いスクリーンの向こうのフランスの香りをかいだだけですが、
エロティズムとか退廃とか自由とか個人主義とかフランス文化の
香り(毒)を嗅ぎ取ったのも事実です。今でも、カトリーヌ・ドヌーブ
のアンニュイな顔が記憶に刷り込まれています。
それが、最近突然フラッシュバックして離れないのは、
どうしたわけなんでしょうか、この歳になってようやく
映画のリアリティーが分かってきたのかもしれませんが、
それとも禁欲的労働の反動でしょうか、
嗚呼、カトリーヌ、カトリーヌ ジュテーム
なんか、昔の愛川欣也の深夜放送を思い出しました。
しらけです。




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