碧空の下で

人生の第四コーナーをまわって

映画「ノモンハン」「天皇伝説」を見ました

2009-06-06 13:13:52 | 映画の感想
街中を歩くようになって、いろいろ発見することがあるのです。
今回は映画のポスターです。といっても電柱に巻きつけてあるだけの
ビラみたいもんですが、映画「天皇伝説」のポスターには、皇室のタブーに
真っ向から挑んだ文句が載っておりました。いわく「秋篠宮は現天皇の子ではない」
そんな言葉を静かな人通りの少ない住宅街の裏で見るとは、思いませんでした。
翌日同じ場所を自転車で通ったらすでに、跡形も無くなっておりました。
以前TVのニュースかなんかでチラッとこの映画の話を聞いていたのを思い出しまして
暇だから観に行ってきました。会場の文化ホールに近ずくと、街角に私服の警察と
市の職員がところどころに立っておりまして、雰囲気を盛り上げています。
どこかに機動隊のバスでもいないかと探しましたが、見当たりませんでしたが、
ホールの前には20人近い私服の警察と市の職員が待機しております。
正直、観客より警備の者の方が多いのではないかと思ったりしましたが。
右翼の街宣もなく静かな雰囲気で、かえって、不気味な感じです。
会場に入ると、客席には、50人ぐらいすでに入っておりました、映画が始まる頃には
100人足らずは入っていたと思います。客席の中央に映写機を据えて、渡辺文樹監督
みずから、操作しておりました。最初に映画の紹介をし「ノモンハン」が上映され、
休憩をはさんで「天皇伝説」が上映されたのですが、「ノモンハン」の続編が
「天皇伝説」というか姉妹編というか、両方で一つのものとして見ることができます。
場内は、人数が少ないせいもあるのか、私語も少なく、シーンとして、ふだん芝居を見る
雰囲気とは明らかにちがいます。お客は中高年の男性が多いのですが、
怖いもの見たさ?の若い女性や、坊主頭のそれっぽいのもおりまして、
客席が生きた舞台に感じられました監督は黙々と、背を向けて映写機を点検しております
ワシはすぐ後ろの席にすわりまして、機械操作と監督の背中をながめておりました。
やがて、ワシの斜め後ろに、草履をはいた、スキンヘッドが腰を下ろします。
顔を見るとまだ20~23歳代のアンチャンです。ちょっと安心しましたが、
無防備に背中を見せている監督が気になりました、監督は場慣れしている態度で
むしろ挑発しているとでもいうような態度に思えるくらい無関心でした。
万が一後ろのスキンヘッドが飛び出したらどうしようかと、考えつつ、靴の紐を
締めなおしたり、傘を握りなおしたりして想像たくましくしておりました。
やるなら上映前だろう、客電が消えないうちだろ、あの位置だと座席を乗り越えて
くることはないだろう、とすると一旦通路に出た時が危ないかな、と
時々斜め後ろの気配をうかがっておりましたらやがて、監督の話が始まり、
合図と共に客電がしぼられ上映が開始されました。咳払い一つ無く
アッケなく!?静かに始まりました。
映画の内容については、いろいろなブログ等で紹介されているので、書きませんが
「ノモンハン」に出演しているノブ役の女優(黒瀬麻美)は印象的でした。作品の中で
唯一見れる役者です。「天皇伝説」のほうは、どってことないのだけれど(作品論として)
右翼を刺激した宮廷の性文化?が監督の言うとおりであったとしたら、けっこう
一般の国民にはショックかもしれませんが、江戸時代の徳川幕府の大奥や、少し前まで
在った妻妾同居などの日本の古い性文化が残っているのでしょうか?
ジャーナリズムは言わないだけで、皇室のタブーはみんな知っているらしいのだが。
近代化されてない皇室の日本古来の性文化があるとすれば、雅子妃が悩めるのは、
無理のないはなしです。日本がアメリカのイラク戦争に協力して戦費を出した裏には、
何かあるという監督の推測はよくわかりませんでしたが、ノモンハンにおいて
東久爾宮がロシアの捕虜となり、そのためにとった日本政府のやり方
(莫大な金をスターリンに払った)で、戦後、アメリカの占領政策に
影響を与えようとしたかどうかは疑問です。
つまり皇室の莫大な財産をアルゼンチンへ潜水艦で運び、後にその金をもとにアメリカと
取引したというのは疑問が残ります。

追)最近映画を見るようになったので、新しいカテゴリー(映画の感想)をつくりました。


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