碧空の下で

人生の第四コーナーをまわって

お花畑でつかまえて

2022-02-01 11:45:00 | 詩、漢詩、その他読書感想

くそだ!分かるだろ。何がって、サリンジャーがさ。まったく、よく読んだもんだよ我ながらね、この本が昔ベストセラーになったんだって、アメリカでね。まさしくアメリカ的だね。ほら昔よく見たアメリカのドラマに出てくるティーンエイジャーたちが、でかいオープンカーに乗ってコーラを飲みながらはしゃいでいる風景が目に浮かんだよ。それが悪いって言うのじゃないよ、そんなもん見たくないという気持ちがあるということさ。じゃなんで見たくもない本を読んだのかというかもしれないがね。たまたま図書館で借りた本の中に混じっていたんだ。というのもね、借りたい本があると、その横にある本も借りることにしているんだ。そんな借り方するなよと言うかもしれないが、ほっといてくれ、視野は広いほうがいいのさ、ほらサッカーの試合を見ればわかるだろ、経験のあるうまい選手はピッチ全体を上から見ているのがね。自分の周りしか見えないとボールをとられる確立が高いということを分かっているからね。いちおう経験ある大人だからねワシも。自己中にならないようにね。さしみのツマさ。そして悪いことに実はね、この本を昔、若いころ読んだことがあるんだ。いや正確には覗いたことがある。そのときは5ページぐらい読んで、興味がなくなったね、それっきりだったんだ。だってあのくそみたいな文体で、だれでも読む気がなくなるさ。ああ、その本の題名を言ってなかったね。でも、このブログの文体を読めばわるじゃん。『The Catcher in the Rye』J・D・サリンジャー作の邦題は『ライ麦畑でつかまえて』だよ。いま読んでる本の訳者は村上春樹でね。正直言うと、まだ読み終えていないんだけど、途中で半分いやになってるんだ。聞きたくも無い音楽を無理やり聴かされてる感じだよ。なれなれしい口語体と言うよりもはや口承体でさ、時々「君」ってことばが出てくるんだ。誰のことかと思ったよまさか読者のほうに向かって使ってるのか、やれやれ、ワシはお前なんか知らないよ。勝手に「君」なんて呼ばないでくれ誤解されるよ。それで、その「君」が本当は誰なのか最後まで読まなきゃわからないと言うわけさ。それでしょうもなく終わりまでつきあってみようかと言うのが、今の心境だね。ほんとマジでくだらねえことしか書いてないのさ、イライラしてコーヒー三杯飲んだよ。タバコがあったら一箱空になってるよ、これでこの話に落ちがなかったらどうすりゃいいんだ。詐欺で最高裁判所まで訴えてやるよ。老人の貴重な時間を盗み精神的な虐待をした罪だよ。もしワシが余命三ヶ月だったらほんとうにこれは犯罪だ。袖の下にデリンジャー隠して法廷に行くよ。よくアメリカ映画でさ、ぺちゃくちゃ早口でしゃべって間抜けなことを言って主役を引き立てるやつがいるだろう、まあ言ってみればピエロ役さ、それがこの小説の主人公ってわけさ、もともと主人公になる器がないので、口数でごまかそうというわけだ。時々気の利いたセリフでもはさんでくれればまだ救われるけど、映画なら少しは哀愁を漂わせたり、同情する気になる役なんだけど、全く、この主人公は勘違いしてることに気がついていないのさ、そいうふりをしているのかと思ったさ、最初はね。違うね。正真正銘のトンチキ野郎だよ。実にアメリカ的なイカサマ野郎さ。けどとにかく150ページは読んだんだけどね。そのあと223ページまで飛ばした。つまり中抜きしたってわけ、耐え切れないよ全く。こんな読み方は普通ではないことは察しがつくだろう。頭が痛くなるよ、目がちかちかするよ。途中でyou Tueb のサッカーみながらやっと読んだんだ。それで、どうだったと聞くなよ「君」、ワシはペテン師のトランプがアメリカではびこる原因が分かったよ。この小説を読んだおかげさ、いや正確には読んでないがね、この小説を喜んでいるやつはみんなトランプ症候群になっているやつばかりさ。そう60から70年代に青春をすごしたのが運の尽きさ。しかもアメリカのニューヨークでね。自分を定義できないやつがよろこぶんだよ仲間がいたと言うふうにね。そんな人にはこの言葉を送るよ、もちろん遠い日本の誰かさんに言っているわけじゃないさ。

「君が誰であるかをアメリカに教えてもらおうなどと思うな」

ワシはジミー・サンチャゴ・バカというニューメキシコの混血詩人。アパッチとチカーノ混血さ。じゃあな、アディオス アミーゴ。ニューヨークは寒いよ! 

 

 

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