碧空の下で

人生の第四コーナーをまわって

映画「赤線地帯」4

2007-05-13 20:52:35 | 映画の感想
それからしばらくして、Sさんはいなくなった。
家の者に聞いたら急に辞めたということだった。
やはりというか、たぶんいずれ辞めるだろうと
感じていたが、我慢できなくなったのだろう
家で働いていることが気の毒なような気がしていた
ので、それでよかったと思った。
その後、民生委員の年寄りは家にきて、
Sさんが勝手に辞めて行ったことにたいして、
家の者に謝っていたけれど、誰もとがめる者はいなかった。
昭和33年の秋だった。
その年進駐軍もいなくなった。
そんなことを思い出してしまったのです。
だからどうってことないのですが、ながながとすいません
しかし、今考えると、あの民生委員の人ともっと深い関係
があったのかもしれないと、思うのです。
ふつう、民生委員のひとはあそこまでしないと思うのです。
これ以上は、想像ですが、大人の世界が、ひょっとすると
谷崎潤一郎的世界があったのかもしれません。「痴人の愛」
みたいな、あるいは田山花袋の「蒲団」みたいな>>>
ちなみに私は何にもなかったのですけれど。

映画「赤線地帯」を見ると、娼婦たちのそれぞれの
生き方を、映し出しているのですが、その時代の状況が
いやおうなくすけて見えてくるのです。
60歳以上の人はリアルタイムで見た人もいるかもしれませんが、
なかなか当時としては、ピンク映画的だったにも関わらず
後の映画界に影響を与えたと思います。
日活ロマンポルノなんかにちがいますか?

ブログの題を変更しました。すでに55歳は何年か前に
過ぎておりまして、そのまんまになってましたので、
この際リニューアルしました。
「団塊世代の男のブログ」です
きっとアクセスが増えるとおもいます。よろしく
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