碧空の下で

人生の第四コーナーをまわって

金沢JAZZストリート2011

2011-09-21 15:48:04 | 日記風雑感
会場は市内20ヶ所でライブが繰り広げられますので、すべてをまわったわけではないのです。いつものご指名スポットは赤羽ホール前の広場です。ここは、特徴のあるグループが演奏しております。今年は、あきは・みさきバンドと田中光栄クィンテットを見ました。あきは・みさきバンドはJAZZ界のAKB48というとしかられるかも知れませんが、アイドルですね。構成はサックス中島あきは、キーボード田中和音、ベース中村裕希、ドラム中道みさきのクァルテットです。男性的な迫力にはかけるのですが、よく言えば上品に軽いノリで、悪く言えば、お嬢様芸で、一応はこなしています。というような演奏でした。しかし、それよりカワイイ若い女性のサックスプレイヤーを観るだけで、おじさんは満足なのよ。もう音なんかタダ出てりゃいいのよ、リズムは刻んでりゃいいのよ、なんてったてサックスを吹く娘は20歳代?ドラムは18歳だよ、顔やスタイルや服装も含めての表現なんですよね。それがライブですね。おじさんはもう60歳超えたのだよ。ストイックに音楽を聴いたJAZZ喫茶時代を引きずるおっさんにはまぶしいくらいです。いいなぁ~うれしいな~こういう時代になったのですね~。演奏が終ると、いっしょに写真を撮るおっさんが何人もいましたね。ワシはそこまではしませんでしたが、でも握手会なんかやられたらきっと並ぶけんね。同じ業界人なのか、盛んに名刺交換する外国人なんかもおりまして、売れそうな人を発掘すべくまわっている姿が多く見られた。どの会場にも外国人がいて、国際的になった?のかなとちらっと考えました。しかしこれだけ、プロ・アマいろんなグループが集まるのだから、スカウトにくる人がいてもおかしくない訳で、いっそJAZZプレーヤーの見本市的な役割を担うような仕掛けをすれば、もっと盛り上がるなと感じました。この会場から世界的なプレーヤーが出れば、それこそ、世界からこの金沢をめざしてプレーヤーもファンも集まってくるのではないかと思ったりしておりました。


あきは・みさきバンドが世界的になるかどうかは、おいといて、次のステージはぐっと変わりまして、おっさんバンドです田中光栄クィンテットです。ジャズハーモニカです。ジャズではそんなにメジャーな楽器ではないのですが、あの音色を聞くと、ワシには哀愁が感じられるのです。どんな曲を吹いても、アップテンポなロック調であっても、やはり、その後ろに哀愁というか、どこか遠い目線になってしまう音なんですね。シャンソンのアコーデオンやタンゴのバンドネオンに似た音なんですが、やはり迫力がいまひとつ小さいのです。これは、やはり町外れの小さな店のステージで、秋の夜長に聞きたいですね。「枯葉」とは言わないまでも、バラ-ドですね。もちろんブルースもいいのですが、このステージでもブルースハーモニカで、「ジョージア・オン・マイマインド」を演奏しておりました。ワシもやってみたくなりました。ハーモニカで思い出すのは、ウン十年前に、元ウォーのメンバーで、ハーモニカのプレイヤーになった、リー・オスカーが金沢に来たときのことです。友人が、彼のツアーに同行しておりまして、ツアーのコーディネーターかなんかやっておりまして、リー・オスカーといっしょにすし屋へ行ったことがありました。彼は確かデンマークの国籍だったかを持っていた。店にあった七福神の置物を見て、あれは何だというので、セブンハピネスゴッドだと言うと、何故独りだけ怖い顔をしているのかと言うので、それは、他の神様を守る神で、ガードマンみたいなもんだと言うと納得したのかしなかったのか解らないけど、神妙な顔をしていた。こうゆう神様は、あなたの国にいるかと聞いたら、いないけど、妖精はいると言っていた。話してみると、意外と?真面目な印象でした。それは、プレゼントに持っていった知る人ぞ知る九谷焼の春画の盃を見て、「オークレイジー」と言ったときの顔に性格が表れていた。そのときの公演の演奏を聴いたのがワシのはじめてのジャズハーモニカ体験であった。なつかしい~そんな思い出を呼び覚ましたハーモニカでした。やはり遠くを見るような気持ちになったのでしょうか。


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