とあるXのポスト
日本の狂った表示制度(おにぎり編)
— Alpha (@alphaofchildren) November 3, 2023
原材料の塩飯の中に合成保存料や化学調味料が入っていても「塩飯」とさえ表示すれば、その塩飯に使われている合成保存料や化学調味料については記載しなくてもOK。いつの間にかこんなことになっています。
キチンと表示してほしい。って思った方はリツイート。 pic.twitter.com/J27d9hSkex
『日本の狂った表示制度(おにぎり編)
原材料の塩飯の中に合成保存料や化学調味料が入っていても「塩飯」とさえ表示すれば、その塩飯に使われている合成保存料や化学調味料については記載しなくてもOK。
いつの間にかこんなことになっています。
キチンと表示してほしい。って思った方はリツイート。』(2023/11/3午後2:22)
リポストは11/6午後5:13現在で6553。 これについてのコミュニティーノートは以下の通り。
『根拠不明です。
食品に含まれる添加物表示が免除されるのは、栄養強化、加工助剤、キャリーオーバーに該当する場合のみです。
https://www.mhlw.go.jp/shingi/2005/03/s0323-3e.html
https://www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp/shokuhin/hyouji/shokuhyouhou_kakou_additives.html
塩飯の中に保存料や化学調味料が含まれる場合はそれらのケースに当てはまらないため、表示義務があると思われます。記載しなくてもよいとする根拠はみつかりませんでした。』
必ずしも使用されている添加物が全て記載されているわけではないのは確かです。
コミュニティーノートの通り、栄養強化、加工助剤、キャリーオーバーは表示されません。
が、コミュニティーノート記載の通り、この事例は「記載しなくてもOK」ではありません。
何故なら味に影響する化学調味料が入っていれば、それはキャリーオーバー出来ないからです。
栄養強化とは、その名称の通り、栄養を強化するために添加された添加物です。
例えば「ビタミンC1000mg配合!」と言ったときに、添加物としてのビタミンCを表示しなくても良くなるわけですが、実際問題表示しない意味があまり無いので、通常多くの事業者は表示しているでしょうね。
ビタミンC強化と書いてあるのに、原材料にないよ!となると、消費者が混乱しますし、謳わない栄養強化はあまりする意味がないでしょう。
書かない事業者がいたとすれば多くが「栄養強化」と言い訳しつつ、別の理由で添加しているアカン系事業者なのでは?と邪推しています。
ただ、目的が本当に栄養強化であったら、それに対して苦情を言う消費者は少ないのでは?と思います。(だからこそ免除されてるんですかね
キャリーオーバーは、最終製品中の量が少なくなって、効果がなくなったものは表示しなくていいというものですね。
キャリーオーバーについてネットで検索すると、誤解されているらしいケースをよく見かけますね。
上記のXのポストもそうです。
副原料として表示しているからと言って、添加物が全てキャリーオーバーに出来るわけではありません。
塩飯として購入しておにぎりに加工した、よって原材料「塩飯」とした場合に、そもそもの塩飯をターゲットにして化学調味料や保存料が使われていたのであれば、それらは形を変えただけのおにぎりでも効果が残るものと考えられますので、表示は免除されません。
塩飯の塩が塩だれの塩だったとして、塩だれにわずかな保存料が使用されていたが、塩飯の中ではもはや量がわずかで効果が無いというのであればキャリーオーバーになるかもしれません。
「最終製品に効果が無い」というのがポイントになるので、基本的に味、色、香り等、五感に影響するものはキャリーオーバーできないと言われていますので、いずれにしろ化学調味料は表示対象です。
炊飯された飯には色々なものが添加されているのに、最終製品ではなかったことにされると主張している方も居ましたが、弁当などの場合では他のおかずなどの添加物とあわせて最後に表示されています。
自分の納品したご飯で表示されるべき添加剤が本当に表示されていないのであれば、Xで呟くより消費者庁へ通報すべき案件です。
加工助剤は運動家にとっては悪名高いものが多いですね。
有名なところでミカン缶詰の皮を除去するのに塩酸が使われていて、「そんな危険なものを使うなんて!」とか言われていますが、水酸化ナトリウムで中和したら食塩と水になるんだよなあという…。
工場の人の安全衛生を考えての話であれば「優しいね」と思いますが、「そんな危ない物食べたくない!」という観点であれば、理科の授業をやり直しましょうという話になりますし、「手で剥け!」というなら、この先の人手不足を少し考慮すればミカンの缶詰は超高級品になるでしょう。
抽出等に使われるヘキサンなども加工助剤とされますね。
なお私は学生実験の時はゴーグルも手袋もなしにヘキサンをじゃぶじゃぶ使っていましたが、今でも元気です。(約四半世紀前の出来事です)
これが体に悪くないとは言いませんけども、一応科学に基づいて減圧蒸留などによって除去されているはずです。
ごくわずかでも毒性がありそうなものは許さん!とか、除去されても許さん!というのであれば、多分この世界では生きていけません。
天然自然のキノコを採ってきて食中毒をする人が居るように、自然物にも毒はあり、我々が通常食べている野菜や肉なども「食べてきて取り立てて健康被害が無かったので」という歴史から「無毒であろう」と推測しているだけで、実は自分の持病の原因が生涯食べ続けた食品が原因だった、といった可能性も否定されてはいないのです。
私は以前は企業での情報コントロールに係るコストが消費者に跳ね返ることを懸念していた訳ですが。
最近思うことは「多くの情報を開示したところでそれを基に合理的な判断が出来る人がどれくらいいるのだろうか」ということ。
お前は出来るというのか!と言われれば、私も別に科学知識が凄く豊富な訳でもないですし、各物質の有害性の論文などを読み込んでいる訳でもないので、情報あっても判断できません。
大体表示には量的な要素が無いので、ADIなどの情報を持っていたところで厳密には役には立たないなあと思ったりもします。
逆に言えば量的な要素を無視してキャリーオーバーや加工助剤を表示すれば却って判断しにくくなるかもしれません。
今の表示が最善、と主張するつもりはないですが、では何もかもを出して全ての食品に関する情報がA4一枚くらいになったら、誰が真面目にそれを見るんだろう、という気はしています。
(PL対策表示とかまさに、誰も読んでいないのでは状態…)
あと、途中にも書いたけど、本当に違法な表示されているという確信があるなら、SNS上で「こんな世の中だよ!」と言うのではなく、通報しようね!
真面目に法律守って表示している食品メーカーは沢山ありますので、こんな世の中でなく、表示をしていないその企業が問題です。