消費生活アドバイザーが食品表示をわかりにくく解説するブログ

消費生活アドバイザーが、食品表示を、妄想や推測、人から聞いた噂などを交えて、わかりにくく解説していきます。

なめくじ発見

2018-03-26 19:32:53 | 当り前が失われるこの世界で
さて、いつもセロリを買う時は「株」になっているやつを買う私です。
葉っぱまで食べます。
流石に一気には食べられないので、残した分はマグカップに水をはって生やしておくと、鮮度が保てます。
で、とっておいた葉を食べようかと思ったら、小さいなめくじさんが…にょろり…。
ゴミ箱にシュート!

私、虫が苦手です。
若い頃、「農薬は良くない!君はどう思う?良くないよね?!」と人に聞かれて「虫がつかない野菜が出来るなら、良いと思います」と答えて非難ごうごうでしたが。
だって虫がつかない方が生産的にも助かるし、客も手間をかけずに安心して食べられるじゃない、と私は思います。
その農薬が不安なんだよ!と仰る方もいるかもしれませんけど。
逆に考えると、その「農薬で除去していた生物たちが危険な可能性は無いのかと…」
何となく寄生虫とかでしょうか。
ただ、私も無農薬の野菜でどれだけの健康被害がでたかのデータをもっている訳でなし、農薬はリスクアセスメントがされているはずですから、余程の事がないと健康被害は考えにくい気がしますが…目に見えてどっちが危ないってこともないなら私は虫がいない方を選びます。

何か科学の力に頼ることを毛嫌いする層が一定数存在するような気がしますが、自然=人間にとって良い物、というわけではないですよね。
逆に人々が自然だと思っていることも、別にたいして自然ではないってこともあります。
そう、農学だって科学です。
交配の話までいかなくても、一か所に同じ作物を大量に集めて繰り返し栽培するのも大変不自然です。
土の中の特定の栄養成分が減るとか、害虫が発生しやすくなるとかで、違う作物をローテーションするなどの知恵もありますが。
一種の生物だけがそんな広大な土地に密集して生えているなんて、余程特殊な状態だと思いますよ。
本当に自然にしたいなら、野に採集に行くしかないって話ですけど、いまどき採集に行ける土地があるかという問題がありますね。

悲しいけれど、人の文明はちょっと自然に戻るには人が増えすぎてしまったのですよね…

クレイマークレイマー

2018-03-19 20:17:57 | 表示に関する話題
さて、世は大クレーマー時代です。
が、クレーマーが増えて、クレーマー対策もマニュアル化してきました。
昔はクレームをつけると、リターンが凄く大きかったのですが、今は「相応額の返金又は交換」でほぼ対応が定まりつつあります。
クレーマーは文句をつけることで得をしよう、という人が多かったから、あまり過剰に詫びてお返しするのも駄目なんでしょうねェ。

正直不良品を着払いとはいえわざわざ発送して~ってなると、面倒この上ないんですけど。
クレーマー長者みたいなことをした人がいたから、まぁお詫びの品がなくなるのも致し方ないです。

私が昔遭遇した面白いクレーマーさんは、コールセンターの女性に散々文句を言い
「あんたみたいな女の子じゃ話にならん!一番偉いやつを出せ!」
一番偉い人が電話にでるも、女性だったため
「女じゃ話にならん!男を出せ!」
当時そこのコールセンターには男性が一人しかおらず、仕方なくその人を出したら
「お前の役職はなんだ」
「ヒラです」
追い求めたものは、という感じですね。

多くの会社でクレーム対応の部署ではこういうクレーマー対策として男性社員を配置している、と昔は聞いたことがありました。
男女平等、とは言いますが、今はどうなんでしょうね。

表示もクレーマー対策として色々書いている、という部分はあると思います。
ぎっちり書かれた注意書きの数々。
クレーマーがそんなの読むわけないじゃない、と思われるかもしれませんが、読んでもらうことが大事なのではなく、書いてあるという事実が大事なんですよね。
悲しいことです。

じっくりコトコト煮込んだ結果

2018-03-12 20:25:10 | 当り前が失われるこの世界で
一時期ローソンで、じっくりコトコト煮込んだコーンのスープが茶色くなるという事態が発生しましたね。
メイラード反応だろうなぁと思ったらメイラード反応が原因ではないかという雰囲気でしたね。
その後どうなったのか…。
普通に自販機や他のコンビニで温めて売られているのを目撃しましたが。

こんなことを書くのはあれなんですけど。
じっくりコトコト何日も温め続けられているって異常な状態なんですよね。

何日もずっと温め続けるというのはどういう時か、と考えてみると。
例えばお酒を造るとか味噌を造るとか納豆をつくるとか。
発酵させる場合がありますよね。
他にも、温める、とは違いますが、天日に晒して水分を飛ばすとか。
いずれも、何らかの変化を期待する時、人は「温める」という手法を取りますね。

まぁ、基本的に「温める」=「反応を促進させる」ということが多いですから。
食品も平時保存するときは「温かくしてください」という保存方法はあまり見かけないと思います。
たいてい冷暗所に保存、たまに冷めすぎると食感が悪くなったり結晶が出てしまうものは常温保存、というところでしょうか。
温めれば何らかの反応が起こりやすくなり、良くも悪くも性質が変わりがちですから。

そういった意味では、いつでもあたたかい状態で提供されているもの、というのは、ある意味異常事態に近いような気はします。
食べ物として、煮込むことによって味が深くなる、とかそういったことが起こるのも確かですが、広く販売する、という状況においては均質化が求められますね。
つまり温め続けても均一な品質を保てる、という状態を目指して商品開発が行われているのでしょう。
添加物が入っているんだ!と言えばそうかもしれませんし、まぁそれ以外にも多分色々。
一概に体に悪いことではなくても、まぁ、従来の食品そのものとは少しずれている可能性は否めませんね。

うっかり乗り過ごした冬の駅で自販機の温かい飲み物は「ホっ」とするものですし、自然なものではないとしても便利になることでの恩恵も大きいと私は思います。
ただ、やはりそうそううまくはいかなくて、変質してしまうなどの可能性も否めないので、ほどほどに温かな目でメーカーを見つめてあげてほしいと思います。