やっちまいましたね、小林製薬。
紅麹サプリで健康被害の疑いが報告されています。
『3年間継続して摂取していた高齢者が、腎疾患により死亡』『26人が腎疾患などで入院し、このうち2人は一時的に人工透析が必要な状態に』『新たに50人が入院したことも判明』
なお原因は今のところ特定できていない模様。
『小林製薬は、紅麹原料の中に“未知の成分”が入っていて、これが腎疾患の原因となった可能性を否定できないとしています。 この「未知の成分」と健康被害との関連はまだ分かっておらず、原因の特定には少なくとも1、2カ月かかるということです。』
原因がまだわからないなんて!と憤る人もいるかもしれませんが、医薬品もそうですけど、人間って日々色んなものを食べたり色んなものに暴露されているので、体調を崩した時何が原因かを調べるのめっちゃ大変。
同じものを食べた人の体調が同じように悪いようだ、これが原因かも、までは比較的辿り着けますが、典型的な食中毒のような「菌が出たぞー!」やアレルギーのように「たんぱくでたぞー!」なら兎も角、何かの化合物が体内で代謝されてうんぬんかんぬんで腎機能がうんぬんとか結構むずかしいのです。
普段できないはずの成分が出来てた、とかも、科捜研の女みたいに、機械にセットすれば一瞬でピピッ!これは××という毒物です!みたいにわかる訳ではないですからね。
サプリはね~お勧めしません!
私はずっと思ってたけど、機能性食品とか何で作ったんだろうって。
だって大体何かを濃縮しましたとか、何かの成分を沢山入れましたとか。
濃縮とか成分を沢山入れたときに起こることは「リスクの増加」ですからね。
濃縮したら健康にいい成分も濃縮されるかもしれないが、危険な成分も濃縮される可能性がある訳です。
壊れてしまったら戻らないものもありますからね、健康になるかどうかもいまいちわからないサプリを採って体を壊しては…と思います。リターンとリスクがあってない。
リスクってのは「毒性」×「量」なので、毒性が強ければ一発アウトも有りえますが、毒性が低くても量が多ければやっぱりアウトだったりするんです。
だから同じ成分を採るんであっても、同じ食品ばっか食べるんじゃなくて、色んな食品食べた方が本当は良い、そこまでできなくてもサプリに頼るのはやめた方が良いです。
身体に影響が出るほどの成分を入れているのに、食品ていう時点でもうおかしいんですよ。
何年くらい前からだったか、製薬メーカーが「製薬メーカーだから安心!」とうたって健康食品を売り出すようになりましたね。
でもああいうのって、多くはOEM。
ニュースの画像見ても、販売者は小林製薬ですけど、製造業者は健康食品のOEMで有名な会社です。
まあ原材料については小林製薬バリューサポートというグループ企業っぽい会社が提供してるっぽくて、その紅麹原料をどこで作っているかは謎なんですけども…。
いずれにしろ、製薬メーカーが売っているからとて、医薬品と同じ製造管理や品質管理がされている訳ではないんです。
ビタミンだったりアミノ酸あたりなら、まだ製造の歴史も長いし医薬品でも使われるものなので、ある程度製造途中のリスクも知られていたり管理すべき項目も知られているでしょうけれど。(こういうのは実際原材料を作ってる会社が同じラインで作って医薬品と食品のメーカー両方に出しているような会社も居る)
他であまり見ないような原材料を主成分としているものをサプリで積極的に採るのはある意味実験に参加しているようなものなんじゃないかな~と私は思います。
製薬メーカーがやっちまったことで、各種サプリへの不信感もそうですが、医薬品への不信感が出て飲むべき薬を飲まない人とか出たら大変な二次被害だなと思いました。
とは言え、従来も健康被害を出してきたサプリは沢山あるので、もう本当サプリはやめた方が良いと思うよ。(まあ認めないと認めないで勝手に効能効果を謳って食品売り始めるからお上もいたちごっこで何ともできないんでしょうけど)
正直今回の件は原因がわかっていないというところで何ともですね…。
早く原因究明されるとよいのですが。