消費生活アドバイザーが食品表示をわかりにくく解説するブログ

消費生活アドバイザーが、食品表示を、妄想や推測、人から聞いた噂などを交えて、わかりにくく解説していきます。

無許可営業

2017-11-06 19:08:27 | 直接表示じゃないけれど
カップめんの具材を作っていた会社で、無許可で乾燥の食肉製品を製造していたとのニュースが出ていました。
会社の社長は事実確認中とか言って語ることは無かったようですが。
専用の工場の設備改修→そうだ、別の工場で作ろう→恐らくタレこみを受けた保健所が立ち入り検査→無許可製造を確認→保健所から許可を申請するよう指導を受けるも対応せず→保健所が刑事告発
という流れのようです。
なぜ刑事告発されるまで頑なに対応しなかったのか…。

現在告発されているその会社のウェブサイト見に行ったら「乾燥カマボコ・乾燥ナルトのシェアほぼ100%」とのメッセージが…
ほぼ、っていうのが気になりますが。
データソースきちんと持ってきて、と思います。
しかし、お前が営業停止になったら、カップ麺屋さんはどこから乾燥カマボコを仕入れたらいいんだよ!
食肉の製造をやめておけばこんなことにはならなかったのに…!
因みに、特にお詫びとかそういうのは出ていませんでした。
まあ、刑事告発まで行っちゃったからね、もうね、すみませんでしたとかそういう問題でもないし、何かやれば即座にそれは証拠になっていくから怖いね。

なぜこんなことになったのか。
分かりません…ちょっと理解できません…。
保健所がお目こぼししてくれると思っていたのか。
保健所の対応をした現場の人達に危機感が足りなかったのか。
ウェブサイトから見る従業員は50名程度、問題が起こった時にすぐに吸い上げるような組織があるか、と言われたら、なさそう…。

刻み海苔からノロ、の事件のように、日本の小規模な食品製造業は、時々怖いものがあります。

まぁ、食肉だから取扱いに慎重さが必要なんだよ!とはいえ、乾燥品ですから、最終的には高温にさらされ、さすがに生のものがうようよする区域と、乾燥後の製品たちがクロスすることが無ければ、食中毒とかそういうこともあるまい…
とかそういう甘えがこんな事態に繋がったのでしょうか。
わからんけども。

うーん、完全に妄想になっちゃうんですが。
その、食肉の乾燥品を作っていた工場を改修するにあたり、許可業の事何も考えずに「もう一個の工場で生産すれば、改修しても問題は無い」みたいな感じで始めちゃったんですかね、もしかして…
そんでもって、実際食肉製造業の許可が無いのに生産を始めちゃってから、誰かが「だめじゃんこれ?」みたいに気付いたとか??
で、タレこみが発生して、保健所が来て、ああダメじゃん、ってなったけど。
取引先は大手のカップめんの会社だし、ラインを止める訳にはいかないよ!
止めるにしても何て説明するんだ、実は業許可が無かった、遡って7月からなかったって話になったらまずいよ!回収だよ!賠償だよ!
かといって保健所からの指導に従ったら、この工場も改修に入ることになって、とてもじゃないけど、納品が間に合わないよ!
どうしようどうしよう…
ってやってるうちに、刑事告発みたいな???
まぁ、本当のところはわからないんですけど。

法律は誰も教えてくれないけど、破ると罰せられる、とは昔税理士さんか誰かから聞いた言葉ですが。
保健所や消費者庁も鬼ではないので、間違っていたら教えてくれると思うんですが。
彼らはいったいなぜこのような道を辿ってしまったのか。
何か闇があるように感じます。