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タイガーのFun-Loving Way of Life

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藤沢周平さん原作の映画「山桜」:素晴らしい日本と日本人

2009年02月21日 | 映画
藤沢周平さん原作の映画「山桜」をDVDで鑑賞しました。
舞台は、藤沢さんの時代劇の定番、山形の庄内。
その自然が見事に映像化されています。
その美しい自然の中で、不幸な運命から抜け出そうとする女性・野江の姿を
静かに描いています。野江役を田中麗奈さんが清楚に演じています。
 お墓参りにいった帰り道、見事な山桜に誘われ、一枝取ろうとするが、
届かず。それを助けてくれたのが、既に他家に嫁いでいる彼女に想いを寄せて
いた東山紀之演じる剣術の達人で正義感の強い侍。

 物語の終盤、悪家老を切り捨て牢に収監されている東山の母を山桜の一枝を
持って訪れ、その母の辛い生活を聞き、一気に涙を流す野江。彼への想いが
合わせて噴出したのでしょうか。素敵な涙です。

 その山桜を見事に生けて床の間に飾った母。息子の帰りを待つ気持ちが
現れていました。

 そして、その彼の母と一緒に、台所仕事をする野江。二人の美しい心の
交流。こういう姿を、現代でも忘れたくないものです。お互いの優しさが
現れています。

 東山は、牢獄に収監されて、既に数ヶ月。裁断を待っています。切腹となるか
その正義の心を殿は許すか。窓の外に咲く山桜を見つめる東山。想いは野江に。
さて、結末は・・・

 東山さんは、その侍の凛とした姿を見事に演じています。殺陣もびしっとして
いて素敵です。芯のある人間の姿を田中さん、東山さんが見事に演じています。
日本人らしい姿を。期待した以上に素晴らしい作品でした。挿入歌の青菟さん
の歌もGoodです。藤沢周平さん原作の映画では名作の「せみしぐれ」もあり
ますが、その映画は後半が私のイメージにぴたっと来なかったので残念でした。
この山桜の方が好きですね。是非、ご覧になってください。桜の開花が近い
この時期には格好の作品です。

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