読書は想像力を豊かにしてくれます。そして、知識も豊かにしてくれます。
人生を楽しく豊かにしてくれる文化的な道具の一つ。
言葉は、人間の宝物。小説はそれを駆使して自分の世界を築き、世の中の人を
楽しませてくれます。

時代小説も大好きで、映画レッド・クリフが上映されていることもあり、
北方謙三さんの三国志を読み始めていますが、長編なので、浮気をしながら
楽しんでいます。浮気は、評判の「のぼうの城」と吉原の花魁を描いた
「吉原手引草」です。

のぼうの城は、映画化を意識して書かれただけあって、ビジュアルだし分かり
やすい読み物です。あっという間に読み終えました。
興味深かったのは、戦国時代、秀吉が小田原城を攻めるのですが、石田光成
は、命じられて圧倒的な戦力で忍城攻めにいきます。
周囲を湖で囲まれた忍城は成田家が城主で、豊臣家に寝返ろうと諮っていたの
ですが、ぼーっとして、あだ名がでくのぼうから来ているのぼうさまという
当主の従兄弟がやわら光成軍との戦いを決意し、家来も農民も共に立ち上がり
大活躍するという痛快なお話です。こんな戦いがあったことは知らなかった
ですから、読み終えて、成田家などを調べてみました。
日ごろ、ぬーぼーとしていたのぼう様になぜ、皆がついていったか。
智恵でもなく恐怖でもなく、人徳に惹かれています。

世の中のリーダーの方は、一度、自らの人間性を振り返った方がいいかも
しれません(笑)。智恵をひけらかしても、自分の優位性を示しても、
それでは人は心底ついてきませんよ。
松井今朝子さんの直木賞を取った「吉原手引草」は、本当によくできた
小説です。吉原一の花魁・葛城が失踪したらしく、それを周囲のいろいろな
職種の方々が順次、花魁の世界などを語りながら、なぜ、失踪したかを
突き詰めていきます。実は、私は、まだ半分ぐらいしか読んでいませんが、
葛城というヒロインに大変関心を持つようになっていますし(一度も本人は
現れていませんが)、一体、何がどうして葛城に起こったのだろうと心配
にすらなっています。見事な小説です。

そして吉原の世界、花魁の世界がかなり深く書き込まれていますので
それ自体興味津々です。読み始めは、ちょっととっつきが悪かったですが、
乗った瞬間、ぐいぐい来る見事な作品です。
人生を楽しく豊かにしてくれる文化的な道具の一つ。
言葉は、人間の宝物。小説はそれを駆使して自分の世界を築き、世の中の人を
楽しませてくれます。


時代小説も大好きで、映画レッド・クリフが上映されていることもあり、
北方謙三さんの三国志を読み始めていますが、長編なので、浮気をしながら
楽しんでいます。浮気は、評判の「のぼうの城」と吉原の花魁を描いた
「吉原手引草」です。

のぼうの城は、映画化を意識して書かれただけあって、ビジュアルだし分かり
やすい読み物です。あっという間に読み終えました。
興味深かったのは、戦国時代、秀吉が小田原城を攻めるのですが、石田光成
は、命じられて圧倒的な戦力で忍城攻めにいきます。
周囲を湖で囲まれた忍城は成田家が城主で、豊臣家に寝返ろうと諮っていたの
ですが、ぼーっとして、あだ名がでくのぼうから来ているのぼうさまという
当主の従兄弟がやわら光成軍との戦いを決意し、家来も農民も共に立ち上がり
大活躍するという痛快なお話です。こんな戦いがあったことは知らなかった
ですから、読み終えて、成田家などを調べてみました。
日ごろ、ぬーぼーとしていたのぼう様になぜ、皆がついていったか。
智恵でもなく恐怖でもなく、人徳に惹かれています。


世の中のリーダーの方は、一度、自らの人間性を振り返った方がいいかも
しれません(笑)。智恵をひけらかしても、自分の優位性を示しても、
それでは人は心底ついてきませんよ。

松井今朝子さんの直木賞を取った「吉原手引草」は、本当によくできた
小説です。吉原一の花魁・葛城が失踪したらしく、それを周囲のいろいろな
職種の方々が順次、花魁の世界などを語りながら、なぜ、失踪したかを
突き詰めていきます。実は、私は、まだ半分ぐらいしか読んでいませんが、
葛城というヒロインに大変関心を持つようになっていますし(一度も本人は
現れていませんが)、一体、何がどうして葛城に起こったのだろうと心配
にすらなっています。見事な小説です。


そして吉原の世界、花魁の世界がかなり深く書き込まれていますので
それ自体興味津々です。読み始めは、ちょっととっつきが悪かったですが、
乗った瞬間、ぐいぐい来る見事な作品です。
