戯言備忘記録~A target of a licensed tax accountant~

日々思うことを気ままに書いてます。

数字の読み方

2005-10-23 19:17:40 | 仕事
今日は数字の読み方について考えていこうと思う。
色々とあると思うけれど、一番わかりやすい方法は、身近なものに置き換えるってことです。

「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」でも取り上げられていたネタから引用させてもらうと、
数年前の航空会社の50人に1人無料キャンペーンとかいいですね。
あのキャンペーンによって
「こっちの航空会社なら、もしかしたらタダで乗れるかも知れない。」
という気持ちになった利用者が多くて、当時は航空会社の変更が増えたらしいです。
しかし、航空会社側からすれば、50人に1人ということは、
100人に2人です。ということは、全体の2%に過ぎないんですね。
2%値引きすることによって、客数が増えて、満席になるなら、安いもんですよね。
100人で飛んでも5人で飛んでもかかる経費はほとんど同じですしね。
でも飛行機に乗る人というのは、電車やバスに比べると、多くないので、
他社の利用者を巻き込むしかないんです。
このキャンペーンはかなりの効果があったと言われています。
家電量販店の100人に1人タダってのもこれと同じ考え方ができますね。

そういうわけで、わかりにくかったら100という数字に置き換えてみるという方法は使えます。
パーセンテージというのはそういうことに使うためにあるんですけどね・・・。
この使い方が意外とわかってない人が多いです。

わかりにくいといえば国家予算とかが一番良い例ですね。
平成17年の一般会計の予算は83兆1,829億円です。
歳出だけ見ていきますけど、
国債費:18兆4,422億円(22.4%)
地方交付税交付金等:16兆889億円(19.6%)
NTT-B事業償還時補助:3,689億円(0.4%)
社会保障費:20兆3,808億円(24.8%)
公共事業費:7兆5,310億円(9.2%)
文教及び科学振興:5兆7,235億円(7.0%)
防衛費:4兆8,564億円(5.9%)
その他:8兆7,913億円(10.7%)

はっきり言って、ほとんどの人は、こんな数字じゃ意味がわかりません。
この83兆円という金額を100万円に置き換える必要があります。
()の中の%を使えば簡単に変換可能です。
国家予算が100万円だった場合のお金の用途は以下の通りです。
国債費:22.4万円
地方交付税交付金等:19.6万円
NTT-B事業償還時補助:0.4万円
社会保障費:24.8万円円
公共事業費:9.2万円
文教及び科学振興:7.0万円
防衛費:5.9万円
その他:10.7万円

借金返済に100万円のうち22.4万円使ってます。
地方にも19.6万円使ってます合わせて42万円も
ある意味不毛なお金として使われているんですね・・・。
NTTに関する費用も出てるし・・・・。
なんだかな~って感じですよね。
今までのいい加減な先送り政策のせいで借金が膨らんできたんですが、
マジでどうするんだろう・・・。

なんか数字の読み方と方向性がズレてきたけど、
結局、何が言いたかったかというと、
「わかりにくいモノはわかりやすいモノに置き換える」ってことです。
わからないからといって、考えることを放棄すると、色々な場面で損をします。
ちょっとだけ頭を使えば良いんです。
これを読んだ人が今日からそれを心がけてくれることを願ってます(^^)。

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