戯言備忘記録~A target of a licensed tax accountant~

日々思うことを気ままに書いてます。

今さらですが、村上ファンドネタ

2006-06-16 23:51:11 | 時事ネタ
村上ファンドの儲けの手口

1.株価純資産倍率が一倍以下の銘柄を狙う

2.大株主となり、経営陣に高配当を迫るor高値で売りつける

3.実際に高配当が出る

4.株価上昇

5.その銘柄を売り抜く

6.ファンドの運用成績が上昇

7.資金が集まる

この1~7の好循環?であそこまで拡大したということです。

この手法、以下のような理由から、
問題があるといえば問題があります。

その取得した株式を狙われた会社に高値で売りつけるか
(狙われた会社は子会社や関連会社を使って買い取る)、
高配当に伴う株価上昇後に、
その株式を売ると考えているだろうから、
ある意味で合法的なインサイダー取引ww。

株価が上昇するという流れを力ずくでやっています。
高値での買取を要求するわけですから、
グリーンメーラーと言われても、全くおかしくありませんww。
でも違法ではありません。ここがポイントですね。
本当に頭が良いと思います。凄い人ですよ・・・・。

村上さんは企業価値の向上を一生懸命訴えかけていましたが、
株式取得後に株価が上がったら、すぐに売り抜くという
短期的な手法にはあまり説得力がありません。
長期保有(最低3~5年かな)で物言うなら全く問題ないと思うけど・・・・。
物言う株主というより、はっきり言ってしまえば、
合法的な総会屋ですね・・・・。
でも日本の会社の自社防衛が甘いから、
こういう手法を許してしまうんですよね。
彼のようなファンドマネージャーの出現は、
「企業防衛についてもっと真剣に考えないといけないんだ」
ということを認知させたので、ある意味で
功績はあったのかもしれないですね。
でも一つ言えるのは、日本の株式市場、特に個人投資家を
元気にさせたことについては、大功労者だということです。

今更ですが、話のネタが出来上がったので、
日記に書いてみました(^^;。

で、話はちょっと変わりますけど、
関連したネタを少し書きます。
6月12日発売のAERAに今回の村上さんの逮捕の記事が載っていました。
内容が面白かったので、少しだけ紹介します。
『村上「無罪」への大逆転』
この記事、注目すべき点が一箇所ありました。
東京地検特捜部がインサイダー取引に当たると言っている
宮内さんの「ニッポン放送の経営権取得したい」発言ですが、
実はこのときって、宮内さん、取締役じゃなかったそうです。
イーバンク騒動の責任をとって、取締役を辞任していたようです。
この記事では、東京地検特捜部の穴だらけな
ストーリーを取上げています。
とはいっても、ひっくり返ることはないと思いますけどね(@_@)。
興味がある方は立ち読みでもしてみてください。

この記事読んだ方で「ここがおかしいんじゃないの?」
というところがありましたら、遠慮なく指摘してくださいね。

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