
2年ほど前に虫害のせいもあってか上のほうの枝が枯れ、樹勢がやや衰えたかに見えた頃から漸く花が咲き始め、この冬も沢山の白い花を付けてキンモクセイに似た微かな香りを漂わせています。

クリスマスカード絵にあるように、ヒイラギの葉の周りにはノコギリの歯のようなギザギザがあり、その先端に鋭いトゲが生えていますが、それは若木のうちだけで、老樹になると葉のトゲは次第に少なくなり、葉は丸くなってしまうとのこと(Wikipedia)。
ところがうちのやつは同じ1本の樹なのに、地面に近い幹から新しく出てきた蘖(ひこばえ)の葉には、ギザギザも立派なトゲもありますが(写真下)、上のほうにある古い枝の葉は丸くてトゲもありません(写真上)。
「幼木ではトゲがあっても成長すると無くなってしまう植物は多く、それは幼木の時期は樹高が低くて草食動物などに食べられるのを防ぐためトゲで武装するが、成長して樹高が高くなるとその必要がなくなるから…」という説もあり(植物雑学辞典)、こうなるとトゲの有無は樹全体の老若によるのか、同じ樹でもその部位(枝など)の老若によるのか、はたまた地面からの高さが関係しているのか…などと愚考を重ねるうちに訳が分からなくなってしまいました。