気儘にブログ

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熱帯スイレンとの再会

2008-07-25 | 彷徨録
成就院からの帰り道、大船の県立植物園に立ち寄り、春先に訪れた温室の熱帯スイレンと再会した。
スイレンたちの顔ぶれは変らないが、ガラス屋根から洩れて来る初夏の日差しの下で、より晴れやかな表情を見せている。最後の4コマは蛇足で、-9-は温帯スイレンの栽培種(屋外プール)。「大紅合歓(オオベニゴウカン)」と「緋合歓(ヒネム)」は、共に中南米原産でマメ科ネムノキ属の仲間である。
最後の「ターネラ・ウルミフォリア」はターネラ科ターネラ属の常緑低木。これも中南米の原産で、鉢植えなどが市場に出回っているらしい。その名前がどうにも分からず、犯人捜しミステリーの答えを途中で覗くようで本意ではなかったが、「画像掲示板@植物園へようこそ」のお世話になる。
同定(名前調べ)がお蔵入り寸前の時などに、思い余って問い合わせのスレッド(写真添付)を立てると、待つほどもなくその植物の種名などを知らせるレスポンスがあって、問題は一転解決に向かう。例えがどうかとは思うが、頑固な宿便を一気に排泄したときのようで中々爽快である。
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大紅合歓
緋合歓
ターネラ・ウルミフォリア

トケイソウ(時計草)

2008-07-23 | 彷徨録
この花を初めて見たときは、あたかも原宿か六本木(最近ではアキバかな?)のあたりで、超ハデハデのコスプレ嬢にでも出くわした時のようなオドロキとコーフン(!?)に見舞われ、たて続けにカメラのシャッターを押したものだ。今改めてそのときの写真を見ると、半分は手ブレやピンボケで使いものにならない。花の呼び名は、ズバリ「トケイソウ」。姿かたちも見てのとおりで、呼び名の由来などを喋々するのは野暮というものである。花のツクリや色どりは、これが生身の植物かと思いたくなるほど複雑怪奇で、まるで造物主が興に任せてでっち上げたシンコ細工のようだ。
先ずそのカラクリを納得してから自分流のト書きでも…と、ひとしきり文献資料などと対峙するが、浅学菲才の悲しさで専門用語の半分も理解できずに途中棄権をしてしまう。【脚注】
トケイソウはブラジル原産、常緑多年生のつる草で、学名は
Passiflora aerulea。国際トケイソウ協会 (Passiflora Society In-
ternational、本部米フロリダ)のウェブサイトでは、世界の300を超えるアマチュア・業者・研究者たちが、コレクション・交配品種・研究レポートなどの情報を、盛んに遣り取りしている。写真は6月中旬、鎌倉にて。
【注】お暇で興味をお持ちの方は、「トケイソウ」(岡山理大 波田研究室HP)などをご覧ください。
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ビヨウヤナギ(美容柳)

2008-07-21 | 平成草木図説






「ビヨウヤナギ」は中国原産。オトギリソウ科オトギリソウ属の仲間ですが、草・木の区分では草(…ソウ)にはあらず、高さ1メートルほどの常緑低木です。昔から庭園などで花木として植栽されていましたが、最近では路側帯や公園・団地の植え込みなどでもよく見かけますね。6月から7月にかけ、大きさが5センチほどの明るい黄色の花を開きます。
この花は逆光で、背景を思い切りアンダーにして撮るとよく映えるようですね。細長い雄シベの群れが黄金色にかがやき、花びらに繊細な影を落としています。(6月中旬、左の2枚は金町駅近くの団地、右は鎌倉 成就院にて)
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アメリカフウロ(亜米利加風露)

2008-07-20 | 平成草木図説
フウロソウ科フウロソウ属の「アメリカフウロ」は北アメリカ原産の一年草。本州(関東以西)各地の日当たりのよい畦道や草原で見られます。草丈は50センチほどで、葉はカエデのように深く切れ込み、茎には細毛が生えています。薄紫色の花は小さく1センチほどで花期は4~9月ですが、ぽつぽつと咲き続けるので秋まで見られるとのこと(「夏の野草」山と渓谷社)。
呼び名の「…フウロ」は科名と属名のフウロソウ(風露草)から取っているようですが、「風露草」はゼラニウムなども含まれる数種の植物の総称だそうです(広辞苑)。学名“Geranium carolinianum”のゲラニウムは鳥のツルから来た言葉で、実の形がツルの嘴に似ているから。カロリニアヌムは米国カロライナ州のこと(「夏の野草」同前)。蛇足になりますが、「ゼラニウム」は上の“Geranium”の読みが訛ったもののようです。(3月下旬、近くの河川敷で)
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極楽寺坂成就院

2008-07-19 | 彷徨録
6月半ばの梅雨の晴れ間、鎌倉極楽寺坂の成就院を訪ねた。一昨年以来2度目の訪問である。偶々翌日の夕刊にはこの寺の空撮写真が掲載されていたが、こちらは電車と徒歩で、陸路からのアクセスである。
成就院は北鎌倉の明月院などとアジサイ寺の人気を分け合うが、ここ極楽寺坂界隈は長谷の表通りからは少し距離があり、観光客も少なめで落ち着いた雰囲気である。拝観が無料というのもよい。
前回ここを訪れたのは6月も末。盛りを過ぎた花は多くが刈り取られた後で残念な思いをしたが、今年のアジサイはちょうど見頃。初夏の日差しに映えるみずみずしい花たちに逢うことができた。
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6月中旬の撮影;3)参道より由比ガ浜を見る、11)人の群れも花に埋もれる、12)切り通し下の日限(ひぎり)地蔵、13)人力車も古都の
演出に一役、14)レトロなポストも化粧直しをして…、16)源五郎神社境内の庚申塚。