ばぬあ通信 ―バヌアツ共和国 青年海外協力隊活動記―

青年海外協力隊としてバヌアツ共和国タンナ島で小学校教諭として2007年から2年間活動しました。未知の世界をあなたへ☆

no.60 1.27 バヌアツの始業式

2009-01-27 11:11:52 | Weblog
みなさんこんにちは!お変わりありませんか?私は元気です^^でも、こんなときこそ思わぬ病気や怪我にあうもの。なんて思っていたら、今日トゲのある植物の枝を踏んでしまいました。子どもたちに「トゲがあるからあぶないよー」なんて言っていたのに・・・。トゲはビーチサンダルを突き抜けしっかり足の裏に刺さりました(T_T)でも大きなケガにならなくて良かったです。タンナではこのくらいのケガはいつものこと!・・・でもないかな(^^;

今日は私の配属先のロカタイ小学校の始業式についてお伝えします。本当に学校は始まるのか!?と心配していましたが、教師は”ほぼ”全員、子どもたちも半分くらいは登校し、無事に新年度を始めることができました。今日は午前中のみでしたが、伸び放題の草木を切ったり、落ち葉を拾ったりする掃除が主でした。一応、始業「式」っぽいこともありました。すべての児童を一つの教室に集めて、校長が子どもが守らなくてはならない学校のルールについて話しました。
例えば、
・登校時間、授業開始時間を守らなくてはいけません。
 (とは言え、鐘を鳴らす時間は教員の気分で変わります^^;)
・週3回はスクールユニフォーム(制服)を着てこなくてはいけません。
 (ロカタイ小で、制服を着てくる子は1割もいません。他の学校はほぼ全員着ているのに・・・なぜ?)
・スクールフィー(学費)をちゃんと納めなくてはいけません。
 (1~6年生は学期1000vt→年間3000vt[1vt=約1.2円]現金収入がない家庭には厳しいです)
・学校内の果物を勝手に取って食べてはいけません。
 (学校にはマンゴー、ココナッツ、グアバ、パパイヤ、グレープフルーツ、アボカドなどの木があります。私も取って食べてます♪)
・平日DVDを見てはいけません。
 (理由は夜遅くまで見て学校に来なくなったり、学校で眠くなったりするから(^^ゞ)
などなど、面白いものも含めかなり多くの項目がありました。

私が赴任した頃は家にDVDデッキとテレビ(テレビ放送のないタンナではテレビはあくまでDVDを見るためのものなのです。)がある家はごくまれでした。しかし今はかなりの世帯にあるようです。私は???と思うのですが、家にガスがなく薪で料理している家庭にもDVDがあったりします。冷蔵庫よりもDVD。トタン屋根よりもDVD。学費よりもDVD・・・。外国の情報はDVDから入ってくるので間違った認識もたくさんあります。最近は減ってきたようですが映画を実写のドキュメントだと思っている人もいるのです。「なんでロッキーとランボーは顔が似ているんだ!彼らは兄弟か?」なんて聞かれることも(^^ゞ今では携帯電話まで使えるようになったタンナ。止まることのないであろう近代化の波にのまれゆくタンナ。1年前とは明らかに変わった生活習慣。それがさみしく、もったいないと思うのは私のエゴでしょうか。

さぁ学校は始まった!あとは子どもたち(と教員)がちゃんと登校してくるかだけ。校長の「週末にはほとんどの子どもたちが登校するでしょ♪」に対して、「そうだね~♪」と驚きもせず返せるようになった私・・・。良くも悪くもすっかりバヌアツモードです(-_-;)
日本は年度末に向けて、他の地域は年度初めの大切な時期ですね。新年度頑張るぞー!お互い体を大切に頑張っていきましょう\(^o^)/ではまた!Ale!


写真は落ち葉を捨てに行く1年生の女の子です。