意思による楽観のための読書日記

佐久における佐藤春夫とその周辺 中澤ひろゆき ***

佐藤春夫は昭和20年4月に佐久市に疎開した。そこで23年秋までの3年半を過ごした。そして最後に佐久を引き払ったのが26年10月、結局合計6年、佐久の里を愛した佐藤春夫、その後昭和30年には山荘 見山居を新築した。佐久には他にも多くの文人が来て住んでいる。若山牧水、正宗白鳥、室生犀星、以前にはもちろん島崎藤村。戦後21年に初めて発刊された詩集が「佐久の草笛」。「人生の楽事」には佐久での生活や佐久の風景論、見山居のことなどが書かれている。

その他にも詩文集「まゆみ抄」、「佐久川上郷の話」「佐久山村の新年」など、そして浅間中学校、小海高校の校歌を書いているという。

文学碑、詩碑も佐久には多く存在する。横根の湯川河畔にある「詩人春夫賞心地」、人生の楽事にも詳しく書かれている。詩碑「聴雪の家」は佐久の草笛の中の一篇「聴雪」が刻まれている。上信越道佐久インターチェンジの西隣には仙禄湖畔の「湖畔口吟」という詩碑が立っている。そして近くには佐藤春夫と五島茂、美代子、若山牧水の三連詩歌碑もある。

岩村田生まれの筆者がまとめた佐久地方の佐藤春夫の足跡、佐久を愛する人が書いたことがよく分かる本である。


読書日記 ブログランキングへ

↓↓↓2008年1月から読んだ本について書いています。

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「読書」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事