私は、岡山にいるときは近くにあったミニシアターの上映作をほとんどすべて観ていたというぐらい映画好きである。
京都に移ってからは忙しく映画館には行けなくなったが、面白い映画があるとなんとか時間をみつけてiTunesかアマゾン・プライムで観るようにしている。
ところで最近、アフリカ系アメリカ人を主人公にした面白い映画を続けて2つ観た。
ひとつは、人種差別が厳しくのこる1962年、NASAで活躍した3人のアフリカ系アメリカ人女性・数学者を主人公にした「ドリーム」。
もうひとつは、連邦最高裁の判事にはじめて任命されたアフリカ系アメリカ人を主人公にした「マーシャル:法廷を変えた男」。
映画は、全米黒人地位向上員会(NAACP)の弁護士(主人公)が、1941年に取り組んだ裁判を描いている(観る人の興をそぐのであらすじは書かない)。
どちらも実話に基づいたもの。
世間では、よく「アメリカ」とひとくくりにした言い方がされるが、こうした映画をみると当たり前のことではあるがアメリカと言ってもその中にはいろいろな人がいることがわかる。
また、映画をみると、アメリカがもとから現在のような姿であったわけでなく、さまざまな人の努力によって徐々に形成されてきたものであることがわかる。
アメリカの政治や社会に関心がある人にはぜひ観てほしい映画である。