大野威研究室ブログ

おもにアメリカの自動車産業、雇用問題、労働問題、労使関係、経済状況について、最近気になったことを不定期で書いています。

下院のオバマケア改廃案が実現すると、2千3百万人が無保険に

2017年05月25日 | 日記

 政府が予算案を作成する日本と異なり、アメリカでは議会が予算案を作成する。その予算作成を補助するのが政府の議会予算局(CBO)である。

 CBOはさきごろ下院を通過したオバマケア改廃案により今後10年間で、財政赤字が1190億ドル(約13兆円:1ドル=110円)減少するが、医療保険に入れない人が2千3百万人増加するとの見込みを発表した。

 下院が作成した第一次案では、10年間で財政赤字が3370億ドル(37兆円)減るとされていたが、法案が修正され赤字の削減幅が小さくなった。

 現在、上院は下院とは全く別にオバマケア修正案の作成を急いでいるが、下院案より高齢者や既往症のある人を保護する内容になるとみられている。

 上院案と下院案の調整は容易ではないとみられており、今後の行方が注目される。



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