大野威研究室ブログ

おもにアメリカの自動車産業、雇用問題、労働問題、労使関係、経済状況について、最近気になったことを不定期で書いています。

トランプ次期大統領、最低賃金引き上げ反対派を労働長官に指名

2016年12月09日 | 日記

 2016年12月8日(木)、トランプ次期大統領は、次期労働長官にAndrew Puzder氏を指名した。

 NYTによれば、Puzder氏はファースト・フードチェーンHardee's Carl's JrのCEO。同氏は、中小企業の経営と低賃金労働者の雇用を脅かすとして最低賃金の引き上げを批判するとともに、オバマ政権がおこなったホワイトカラー・エグゼンプション(法定労働時間を超えて働いても残業手当が不要となる)の収入要件の引き上げも批判している。

 トランプ次期大統領は従来の共和党支持層に加え中西部を中心とした労働者の支持を得て大統領に当選したが、最低賃金の引き上げなど労働者の法的な保護は後退を余儀なくされそう。