廃車候補の車両の中には、車両としての使用自体をほぼあきらめた車両もいる。
そう、2軸客車。2軸単端の相方となっている分には、買わなければいいので問題なかったが、機関車セットの相方として登場したのには参った。
元々2軸単端にはあまり興味がなかったうえ、2軸客車の出来栄えにも今一つ納得できなかった。車両のレパートリーとしては2軸客車が加わるのは面白いけど、それ以上の何物でもなく、かといってポケットライン動力を組み込んで動力車にし、展望トロッコの動力車として使ってみても、西武山口線が手に入ると、お役御免。
ただ2軸客車なので、全長が短い。ホーム上の待合室に改造できないか、と思ったのが、トタン張りの待合室と並べたこの写真を撮った時。。
トタン張りの待合室2つだけでは、非常に中途半端。2軸客車を待合室に転用すれば、ちょっとはましになる感じ。
と言うことで、やってみた。
この2軸客車のいい所は、側面が左右分割すること。L型棒で作っていた座席をはがし、窓埋めのためのプラ板をブラウンで着色する。このプラ板はエコーモデルの窓ガラスパーツの流用。
車体を安定させるため、ドアステップをカットしたが、結果としてこれは間違っていた。ドアステップを残したまま、その位置でプラ板を張った方が高さを稼げる。
問題なのは屋根。ここでも9ミリ用品を流用。
KATOのローカルホームについている屋根を流用。
このまま車体にかぶせるのではなく、もうひとひねり。
車体の天地に、5ミリのL型棒を付け、側板の外側同士を接着。そう、待合室ではなく、ベンチ付きの待合スペースを作ろうというもの。
待合スペースとして、外側になる方には、
トタン張り待合室のついていたポスター類を張り、座席で使っていたL型材を付ける。L型材の長さもあり、左側4分の1は、灰皿コーナーに。
トタン小屋と比べても、ほど良い大きさ。
そして屋根は、
トタンぽい雰囲気にしようと、青色で着色。ただそのままの屋根ではトタンっぽさは出ないため、ここにも窓ガラスパーツを青に着色して貼る。
てかてかしているのが問題だが、その辺はウエザリングでおいおいと。
トタン小屋と並べると、屋根が低い。この時になって、初めてステップカットを後悔。ただ雰囲気がいいので、このまま使おう。
人形を置くと、こんな感じ。
最後の仕上げに、むき出しの端部の処理と灰皿設置。
ここに3ミリのL型材を付け、
こんな感じに。
そして灰皿を設置する前に、それを設置する地面を付ける。
そしてこの地面の上に、灰皿設置。
トタン小屋は2つ買ったから、灰皿も2つあるはずなのに、1つしか見つかってない。ま、1つでもあれば形にはなるので、、、。
出来上がりは、
屋根は、逆につけてV字型にしてもよさそうに見えるが、2軸客車の側板を使っている以上、その屋根部分をカットしなければ、不自然になる。ただ現状でも高さ的には不自然だが、、、。
灰皿1つが未設置だが、それ以外は完成。
これをホームに設置すると、
掘っ建てトリオを置くだけでも、ホームがにぎやかになった。
ストラクチャーの充実は必要だな。