お道と臨床と~心づくりの処方箋~

天理教と臨床心理学の視点を含めて,まおという人間が考える日々の通り方や考え方について綴っています.

絵とふれあうこと

2005年11月28日 | 心理学・精神医学
土日と描画法の研修に行ってきました.描画法とは心理学的アセスメントのひとつで,絵を通して対象者を理解しようとするものです.セラピーとして治療的に用いることもできますし,テストとして人格理解に用いることもできます.前者と後者ではまた絵との関わり方が違いますが.

大して経験のない私がいうのもなんですが,絵は非常に多くのものを語ります.ことばで話すのが成熟していないお子さんが絵を通してメッセージを発信している場合が少なくありません.外から見ただけではわからないその人の一面を垣間見るかもしれません.特に一般の方が絵を人格判断に用いることは危険ですのでいけませんが,作品を通してお子さんと触れ合うことは,お互いにとってとてもよい時間になると思います.子どもは自分が批判なしに認められることで安心してここにいられる感覚を味わうでしょうし,親(大人)は日々成長していく子どもの姿に発見という喜びを見出すことができるでしょう.どうぞ描かれた絵を関心をもって眺めてみてください.そこには神様から生を授かった子どもが今ここに生かされている姿,生きようとしている姿が描かれていることと思います.