2013年7月末、私はモントリオールに出張していました。そして少し余裕ができた時、モントリオール美術館に行きました。
西欧、原カナダ(エスキモー、インディアン)など自国のルーツを探るとともに、カナダ成立後の美術だけでなく、世界の現代美術の意欲的な展示がなされていた。
その時、現代の陶磁器のセクションでその作品に出合った。
Laurent Craste 作 「Ornement et crime 」
陶磁器の壷にナイフ、そして爆弾をイメージするダーツが突き刺さっている。
硬い壷が身をくねらせている。
壷、そして作者の心の痛みを感じ、まず作品から逃げ、心を落ち着けてから改めてそこに立った。
絵画、彫刻等ではこういったメッセージを発するものは多いが、陶磁器に関してはそれまでに経験がなく、油断していたのかもしれない。(その後もこの分野では見かけない。)
血生臭いニュース、そして戦争に関するニュースに接するたびに、よくこの壷を思い出します。
(私関連のブログに、共通掲載)