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てんちゃんのビックリ箱

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愛知県美術館 2025年度第1期コレクション展 訪問および感想

2025-06-03 18:04:01 | みんなの花図鑑


タピスリー展示のためのポスター

示会名:愛知県美術館 2025年度第1期コレクション展
会期:2025年4月11日(金)-6月8日(日)
訪問日
内容
 展示室4 愛知万博20周年記念事業 特別展示 フランス・オービュッソンのタピスリー:  『千と千尋の神隠し』  
 展示室5 アートとテキスタイル
 展示室6~8 愛知県美のいきものたち

全体概要
 愛知県美術館は、特別展に合わせてコレクション展のテーマを決めている。今回のメインテーマは、展示室6-8のいきものたち。江戸東京博物館のどうぶつ百景に合わせて展示をおこなった。
 それとともに、大阪万博に関連して愛知万博20周年の記念事業を行っているが元会場がジブリパークになってるので、眼玉はジブリ関連で大きなタピスリーを製作した。それの展示を行った。それがテキスタイルであることを関連づけて、所有の美術品からテキスタイル作品を展示したのが、展示室5。
 テキスタイル、いきものたちともに、愛知トリエンナーレの作品が多い。若手アーティスト支援のために頑張って購入しているためである。倉庫に溜まっているものを頑張って展示しようとしている。その他 今回はいきものたちのテーマの中で、奈良美智の作品を出してきた。彼は愛知県立芸大卒で、この地に縁がある。


1.展示室4 タピスリー展示
 どかんと 高さ約3メートル、幅約7.5メートルの千尋とカオナシの対面場面が展示されている。



 制作のオービュッソン国際タピスリーセンターはフランスで無形文化財扱いされているとのこと。大阪万博には『もののけ姫』のタピスリーが展示されているとのこと。
 下絵から織物のデザイン法などが丁寧に説明されていた。制作中は裏面側のみしか見ることができない、つまり完成まで状況がわからないそうである。
 ゆっくりと時間をかけて織られていることがわかる。途中経過を考えると素晴らしい作品であると理解できる。
 下記は部分拡大。






2.展示室5 テキスタイル関連
 布を扱ういろいろな作品があった。
 興味を持った展示を以下に示す。例示したものは女性3点だが、やはり女性の作品が多かった。



水野里奈 Peacook Garden



上の拡大



竹村京  There and now, Kimi shinitamou koto nakare
3層構造、上2枚は透けている布。紛争関連の絵が描かれている。



吉本直子 白の棺
白いシャツを固めて造形したもの


3.展示室6-8 どうぶつたち
 愛知県美術館にある どうぶつ関連の絵などの虫干しみたいなもの。でも素晴らしいものも出てくる。特別展より面白い。
 興味あるものを以下に示す。



徳川綱吉  竹雀図



与謝野蕪村  薄に鹿図



黒田清輝  花と猫




須田剋太  蟻


4.特に奈良美智関連 展示
 非常に面白い犬の絵があった。ともにドイツ時代の絵である。
   


奈良美智 レンブラント犬



  奈良美智 犬 Ich glaube nicht deiner idee!


4.おわりに
 愛知県美術館のコレクション展は、特別展に関連する展示を行っている。この館では西洋画は何時でも常設展示されているのに、日本のものは冷遇されていて特別展に対抗するコレクション展にしかでてこない。(愛知県美術館にある重要文化財の作品も、他に貸し出されて展示されているが本家ではほとんど見ることがない。) 
 今回のコレクション展も、意外な作品に出会えてよかった。







コメント
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