私の美術のクラブで、色紙を用いて描くテーマが挙げられた。
やってみるとなかなか面白い。
私が色紙でやってみたことを、ここに記載する。
1.黒紙を用いたスケッチ
色紙を用いた例を見て、最初にこれは行けそうとおもったのは、黒紙に白、もしくは銀色の色鉛筆で描くことだった。
最初に描いてみたのは下図。ステンレス製のカップを描いてみた。

なかなかいい感じだと思ったので、青鉛筆、そして黄色の鉛筆と金の鉛筆でも描いてみた。このあたりは使えそうだった。


2.静物画および風景画
黒紙に色鉛筆はなんとか行けそうなので、他の画材を検討してみた。水彩は難しいが、アクリル・ガッシュとパステルは不透明なので使えそうだった。
以下に黄緑の紙に対して、パステルで描いた静物画、風景画を示す。背景に基本色が決まっているので、色環を見てどの色を使ったらいいかを考えるのが面白い。
まずは静物画。

風景画のほうは、ちょっと不気味な雰囲気を出すべく、構図の要素を考えた。

なお水彩は透けるので無理と思ったが、その状況を利用しつつ厚塗りの不透明部分を作っている人もいた。
3.人物画
私の小学校の頃をパステルで青色の紙に、友人のほぼ20年前の姿を色鉛筆でやはり青い紙に描いてみた。
これが子供の頃の私。自転車で1時間長乗れば海だった。

そして同期の友人の50歳の頃。

その人の描きべきイメージから、最初に色紙の色を設定するので、目標にぶれずに向かって描くことが出来る。
4.構想画および童話の絵本など
3で描く意思決定が明確になるということから、構想画と相性がいいのではと思って描いたのが下の図。赤い紙にメタセコイアの木。その木の色を、一番右が秋、そして左に秋深くなり、続いて冬の姿、そして一番左が夏の姿と、色を変えてみた。それなりに面白い。

そして童話の絵本がシンプルな背景となっていることから、絵本っぽいものを描いてみた。

ストーリーは、桜の花びらが桜の樹々のあるところに散るというのではなく、一度月へ吸いあげられて、世界各地へ散っていくというもの。もう少し色紙を使った絵がうまく書ければ、絵本を考えてもいいなとおもった。
5.有名作品の改作
色紙をもちいると有名な作品を自分のイメージで改作できることに気が付いた。
まず、今年の春の院展でポスターになっていた大野 逸男氏作品。薄緑の背景に木蓮を描いた作品で、薄緑も確かに春の季節の色だが、寧ろ桜のピンクのほうが春らしいとおもった。

そこでピンクの色紙にハクモクレンを描いてみた。

怖れおおくも葛飾北斎の凱風快晴。

素晴らしい作品だけれども、夕景として描いてみたらどうなるかを試してみたかった。ピンクの色紙に描いたものが下の図。色配置を設定したがまだアクリルガッシュの塗り方がコントロールできなくて、完成させるには至っていない。でもこの方向性で描き進めようとおもっている。

6.おわりに
色紙を使って描いてみたが、短時間で自分の狙ったものを描くことができる。今後もっと使いかたを検討していきたい。