
題名:奈良国立博物館 名品展
特別公開 金峯山寺仁王門 金剛力士立像
珠玉の仏たち
期間:金剛力士ー令和7年(2025)3月18日 (火)~令和7年(2025)6月29日 (日)
珠玉の仏たちー令和7年(2025)3月18日 (火)~令和7年(2025)6月29日 (日)
場所:奈良国立博物館 仏像館
惹句:圧倒的な存在感 (金剛力士に対して)
展示構成
金剛力士が中央のフロア、それを日本の飛鳥から鎌倉時代の仏像や神像、そして中国や朝鮮からきた仏像を展示した部屋が取り囲むようになっていた。
1.初めに
超国宝展を鑑賞してぐったりと疲れた状態で、仏像館に入った。だから体系的に見ていくのではなく、いわばピクニック気分で、それぞれに対してイメージを膨らませながら見ていった。
金剛力士入以外のメイン展示は、以下のようなもの。しかしこれらは写真撮影禁止。金剛力士と奈良博所有の像のみが写真撮影可能だった。
そこで撮影可能な仏像、神像の写真に五行詩を組み合わせて掲載する。
なおこの展示会では、メイン展示はパンフレットによれば写真を撮れない下記のようなもの。


2.撮影した神様、仏様
(1)十一面観音像 平安時代 重要文化財

<十一面観音様>

大笑い
する顔だけは
見せないよ
他の11面で
お客に対応
11面観音は、頭の上に11面あるとのこと。よって12面。そのうち真後ろにあるのが、暴悪大笑面と呼ばれる笑顔の面。「「不純で身勝手で善悪入り乱れた人間の行いを見て、あきれて笑っている顔」とのことですが、それでも悩んで人を救うとのこと。
(2)大威徳明王騎牛像 平安時代
<馬ではなく牛>

三人分
パワフル発揮の
明王は
馬では持たぬ
牛で突進
仏敵を追い払う、また戦勝祈願のためにつくられたとのこと。
(3)誕生釈迦仏立像 飛鳥時代
<生まれたてのお釈迦様>

影だけで
偉大さわかる
生れたて
飛鳥から見て
今は幸せか
生まれてすぐ、「天上天下唯我独尊」と話されたそうだけれども・・・
(4)男神・女神座像 平安時代
<平穏な生活>

ばあさんや
なに じいさんや
眼を瞑り
耳を澄ませば
囁き聞こえる
このセットで男神・女神があるときは、お参りする人を向かずに、2つの神で向き合ってらっしゃるそうです。
(5)伊豆山権現立像 平安時代
<神と仏>

民のため
神衣の上に
袈裟まとう
ご都合主義で
収まりがいい
これは日本人の知恵でしょうね。日本の神がこのような形で海外からの仏教を受け入れてしまえば、宗教戦争はおこらない。
(6)蔵王権現立像 平安時代 重要文化財
<楽しくステップ>

山中で
ダンスを踊る
権現様
山の自然を
守りくだされ
権現様のポーズ、私は好きです。
(7)伽藍神立像 鎌倉時代
<走れや走れ>

韋駄天で
世界に平和
届けよう
人が火つけた
今がその時期
走り大国さんとも呼ばれていたそうです。
(8)狛犬 鎌倉時代 重要文化財
<異世界から参上>

コボルトだ
少年たちが
指さした
何かと問えば
異世界の犬
ゲームや漫画の世界では、異世界転生が人気で、その中で現世の犬に相当する存在として
(9)金剛力士 南北朝時代 重要文化財
金峯山寺の仁王門修理に伴い、現在ここに安置されている、日本では二番目に大きな身長5mの仁王。近くまで寄ることができ、迫力が在ります。
<仁王様 お願い>

剛力の
心優しき
力士さん
金網出でて
世界を救え
どこのお寺に行っても、仁王は金網もしくはガラスで覆われているイメージがあるので。
<活躍の前に>

うろうろと
足元騒ぐ
人間よ
じゃまになるから
もっと離れろ
大きなものが暴れだしたら、離れないといけませんね。