真夜中のつぶやき <murmur to oneself at midnight>

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誰の為の望みなのか『あなたに愛を乞う』

2010-12-16 | 読了本review
本日はローズキーです

火崎勇さん『あなたに愛を乞う』
 真夜中の病院の屋上で出会った儚げな青年の自殺を止めた攻様。ヤクザ
 である自分怯えも見せない受様に興味が湧いた攻様は愛人ならないかと
 持ちかける。二人の愛人生活は受様につかの間の幸せをもたらすが…

不動産から輸入雑貨まで扱う会社社長と
攻様の目の前で死のうとしていた大学生のお話で
受様が自殺を望んだ訳が物語の核なので
ちょっと推理モノぽい感じかな

攻様は三代続いた組をたたみ
不動産から輸入雑貨まで扱う会社を始めますが
実態は組の看板が無くなっただけなので
攻様の実態はヤクザ者

ある日攻様は追突事故で
脚を骨折して入院するのですが、

あと少しで退院となる頃、
真夜中に喫煙のために上った屋上で
顔立ちは良いものの
ぼんやりとした表情の若い男に出会います。
彼が今回の受様ですね

おっかない面相の攻様にも物おじせず
攻様がいなくなったら死ぬつもりだと知り
俄然興味がわいてしまいます。

死ぬ気なら身体を貸せと言えば
こんな身体でよければと
簡単に攻様に身を許した受様の乱れる姿に
更なる興味を惹かれた攻様は
愛人にならないかと持ちかけます。

鷹揚に構えて受様に手を出した攻様は
徐々に受様自身にも興味がわいてきますが
受様には人として何かが足らず
攻様がしたいを思って逆らわない態度に
苛立ちを感じるようになります

何故受様は自殺しようとしたのか
何故攻様の愛人になろうと思ったのか
そして二人の関係の行きつく先とは

裕福な家庭に育った受様が
自分を消してしまいたいと望むほどに
負った傷が秘されて進むので

自分の思うがままに生きてきた攻様には
他人の望みに沿って行動する受様が許せず
受様に自身の望みで行動させようとします。

有る程度ソレが適った段階で
受様の素性がばれてしまい、
攻様は受様の手を離すのですが

既に受様にハマっていた攻様は
自分が言い出した事とは言え
受様が反論もせずに去って行けば
ソレすらも気に入らないのです。

私的には秘された事情とか
謎の存在都下のあるお話がツボなので
二人が元鞘的にまとまるまで
見え隠れする事情にドキドキしつつ
たいへん楽しく読めましたが

事情が明らかになるまでのモヤモヤが
イライラとしそうな人には向かないかも

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