真夜中のつぶやき <murmur to oneself at midnight>

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属する世界は違っても『境涯の枷』

2011-08-10 | 読了本review

本日はリンクスロマンスです

妃川螢さん『境涯の枷』
 三代目黒龍会総長の恋人である受様は、国境無き医師団に所属し、
 ある事情から受様達の大学の医学部にやってきた非常勤講師と知り
 あうが、意外な所から黒龍会絡みの事件に関わってきて?!

妃川さんのデビュー作甘いシリーズ、Cold Sideシリーズの最新刊です

全国に名をはせる極道黒龍会三代目総長と
怜悧な美貌と優秀な頭脳と腕っ節を誇る大学生のお話で

黒龍会のフロント企業社長の殺人事件の顛末と
事件解決後の後日談2本を収録です

物語は黒龍会のフロント企業の社長が
行方不明になった事から始まります。

何も知らない社員が警察に届け出た事から
繋がりを知る警察関係者は
黒龍会絡みで消されたとの見方をしているらしく

火の無い所に煙を立てられる危険性を取り除き
何よりも社長の無事を願って攻様も独自の調査を開始します。

攻様の秘書の明晰な頭脳が導き出した事件の概要とは
件の会社の取引先だった輸出業会社が
外為法違反を犯していたのではというモノでしたが

もし黒龍会とのつながりまで知っての事ならば
更なる危険を生む事になるかもしれません。

この事件には攻様の秘書がよく知るある男の存在も浮上し
彼の纏う闇を知る秘書に無自覚の憂いをにじませることになります。

一方、受様の大学の医学部には
新任の研究員と非常勤講師が着任しますが

彼らの着任以降
受様は執拗な視線を感じるようになります。

果たして
攻様達は事件の真相に迫れるのか

前作『連理の緤』『連理の楔』は
Cold Sideカプの後日談的要素も絡めて有りましたが

一見無関係に配された人物が
社長失踪事件に関わっていく事になります。

いつもながらに謎ときは予定調和なので
推理モノだったら物申すくらいなのですが

人間関係のイザコザというか関係性が中心なので
そう言うモノだと割り切って読みましょうね

本作では今まで隠されたいた
秘書様のお相手もやっと日の目を見た本シリーズ、
まだまだ続きが楽しみです

コメント
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