空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

【祝当選】山田太郎氏(ちゃんとしたほうの太郎さん)

2019-07-21 22:25:43 | ノート
朝日新聞 ネットどぶ板選挙の山田太郎氏が当確「表現の自由守る」 2019年7月21日21時42分

自民の前職、山田太郎氏(52)は比例区での再選が確実となった

山田氏はユーチューブとニコニコ動画で生配信をしながら、「何の組織もないが、皆さん一人一人が力になった。『表現の自由』を守るという、私の仕事をしっかりやる」などとあいさつした。選挙戦では、ネット上の同人誌や二次創作に対する規制への反対を訴えていた

 地味に「何の組織もない」というのは―衝撃的だろう。
 どぶ板選挙と言うのはある種の基本であり、その現場がネットになったというのは目新しいところだが、じゃあそれで取れるかどうか。
 取れることを彼は証明した。朝日の中の人は、山田太郎氏の「どぶ板」っぷりを適切に評価したものと見える―他の党派には、とりたければこれくらいやれ、ということになる。

中日新聞 自民・山田太郎氏が当選確実 ネットでオタク票集める 2019年7月21日 21時23分

漫画やアニメの「表現の自由」を守ると訴えた元職の山田太郎氏が、自民党の比例代表で当選を確実にした。インターネットを中心に「オタク票」を集める異例の選挙運動を展開。有力な業界団体が推す現職候補らがひしめく中、激戦を制した

 中日新聞は目先の事象に目を奪われすぎている。オタクの語を出して奇異さを狙う、旧来の手法によりすぎるかと思われる―むしろこれはスポーツ新聞的かもしれない。オタク連中が政治勢力になる瞬間を捉えた表現、と評価可能かもしれない。

山田氏は旧みんなの党に所属し、2016年の前回選は旧新党改革から比例代表で出馬。全体で13位の29万1千票を獲得したが、新党改革が議席を得られずに落選した

 とまあ、結構な逸材のはずなのに、彼を育て切れなかった野党勢力は反省するか、惜しむかしておくのがまず第一歩かと。
 これ、「やむを得ず自民党」ってひとがそこそこいたはずよ。そこらへんの「小さな声」を聞き取る努力をするといいとおもう。イヤ別にカウンセリングの達人になれとかいう意味じゃなく、勝利し、生き残るために顧客のニーズ分析は十分しようね、と言った程度の意味だが。




 まあ震災被災地住民としては、山本太郎氏には速やかに退場して欲しい気がしますね。南相馬まではうちの一族の関係地ですしね。



 自分たちの政治的有効性について認識してもらう、いい教材なのですよー。
 キャスティング・ボートになりえる自分たち、という意味でー。
 あと、与党内の有力者・勢力を、自分たちの一票でつくりあげていく…という非常に主体的な経験ができるという意味のほかにも、「ということで53万票いただけると、自民党トップ!のランクなので、今後の発言権に影響するかも!」と発言しているあたり



 …組織内での戦い方の参考例としても、教育上の価値はけっこー高い。負けても次に繋がる負けであれ、いや、次に繋げるように戦い、負けても次につなげろ!と。





 おめでとう、だ。




 とまあ、悲しく、辛いことであるが、我々はしばしば、『そぅ』あるべきときに「そぅ」あることができない。大悲報のあとであるが、山田太郎氏は未来への布石のひとつとして機能してもらいたい。

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