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空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

Sheikh Sharif-Clinton会談と,それに対するAweysの論評 その他

2009-08-09 21:58:14 | ソマリア関連
Garowe Online Somalia: Violence in Mogadishu as MPs return home Aug 5, 2009 - 1:23:32 PM
 
 8月5日。議会開催を前に,ナイロビから20名ほどのソマリア議会議員が帰還。一方,政府側兵士2名を含む少なくとも8名が死亡するなど,首都モガディシュは通常運転を続ける。また,これら戦闘・爆発による負傷者は15名以上。

 Hodan地区で反政府側が政府側に攻撃を仕掛け,銃火で民間人2名が死亡。Waberi地区では兵士2名と民間人1名が爆発で死亡。モガディシュ西のDharkinley地区では政府軍兵士が非武装の男性2名を殺害したと報告があったという。捜索活動中の行動であるようで,

 …しかし非武装の人間を殺害とはいかにもまずい。ありがちなことではありますけどね。

ShabelleMediaNetwork Government soldiers conduct operations, jail three in Mogadishu  8/5/2009 4:43:00 PM

 政府側がDerkenley地区で捜索活動,ティーンエイジャー3名を拘束(5日)。

Garowe Online Somalia: 5 civilians killed in Mogadishu shelling Aug 7, 2009 - 6:49:47 PM

 7日,Wardhigley地区に着弾した砲弾が5名の民間人を殺害したとのこと。

ShabelleMediaNetwork Heavy shelling kills about 10 in Mogadishu 8/8/2009 10:48:00 PM

 8日,Bakaraマーケットで死者10名,負傷者12名とのこと。
 一時は首都陥落間近と言われた政府側ですが,部分的には首都内で捜索活動などする余裕があり,また迫撃砲(弾)の余裕もあるようです。

Garowe Online Somalia president hails meeting with U.S. Secretary of State Aug 7, 2009 - 6:26:14 PM

 すでに6月中に,米国から40t分の物資が与えられたようです。つまり,ウガンダ軍から直接補給を受けたのでしょう。戦線と補給所は極めて接近しており,しかも補給所は事実上安全地帯。なんかチートっぽいです。もし今モガディシュにちょび髭伍長がいたら,「これぞ我が希望したる状況!」とか感涙にむせびながら叫んだんじゃないかとか。西側の無尽蔵の補給を受けて東方スラブを撃滅するとか。

ShabelleMediaNetwork Hizbul Islam issues press release on Sharif’s meeting with Clinton  8/8/2009 11:19:00 PM
 Aweysによる,Sheikh SharifとClintonとの会談についての論評・プレスリリース。

・オバマ率いる米国政府はブッシュ政権時とことなることがないということには気づいている
・エチオピアはソマリアに介入することをやめていない。彼らはソマリアを自己の領土の一部と考えている
・米国政府は内戦とエチオピア介入からも何とか残ったソマリ人民をさらに弱め,死を増加せしめんと軍需物資提供をしている
・米国政府はエチオピアの介入に大いに遺憾に思っている(だけの)エリトリア政府に軍事的・政治的・経済的圧力をかけている
・そうした政策は改めるべきだ

 というところ。代り映えしない,典型的な反米アジレベルであるのは,勿論聞く人のレベルに合わせているものだろうが,そーいうレベルにとどまるのが常となっては,折角の頭脳も錆つくのではと思わんこともない。このレベルではなあ…。

BBC in pictures ケニアのソマリ人避難民キャンプ(5 August 2009)。
 女性は,基本的に顔まるだしなのが傾向として見て取れるか。khat売り()の女性なら,さらに「ゆるい」格好をしているだろうが,そりゃアンタ,体動かしてなんぼの商売やってたり避難生活で数グラムでも余計にかっぱがないと家族が飢えるとかの状況で悠長に顔覆いのヴェールなんぞ被ってられんだろ。

 上層階級でもなければねぇ…。…暫定政府大臣閣下の奥様が,暫定政府の兵士にヴェールを奪われたという事件が,数年前にあったのをふと思い出しましたねぇ。

 アルシャバブのヴェール着用法令は,ヴェールを被れない者たち(現実的に,ンなもん被ってたら仕事にならん階層)を村の外部に放逐し,ヴェール着用を通せる者たちを―可能な場合は,アルシャバブ自身がヴェールを買い与えて―村の「内部」に作り出し,これを宗教的に祝福して良民とする,そんな偏狭な・差別的な政策に見えるのですよねー。

 自分たちの指示に従う「良き民」を共同体内に(事実上からなる,「不品行な女」を共同体辺境部に排除して,その外部の存在によって)形成し,その指導者・防衛者,秩序維持者たる聖戦士として自らを位置づける。

 まるでそれは,「悪の枢軸」を名指しして国際政治の隅に追いやり,他方で民主主義に従う「良き民」をまとめ上げ,民主主義の護り手として「十字軍」を行うとある国のようです。ああそうか,似てるから嫌いなのかそーなのかアメリカになりたいのか君たちはあーそーか,と例によって侮蔑的な視線をある種の者たちにむける,疲れて攻撃的になってる最近の私。
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1 コメント

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Unknown (teiresias)
2009-08-09 22:08:15
iran, presstv "US seeking foothold in Somalia" (http://www.presstv.ir/detail.aspx?id=102730&sectionid=351020501) 06 Aug 2009 21:04:47 GMT

 参考写真がえぐいなあ
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