空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

古くて新しい”超兵器”

2009-01-12 16:35:40 | Weblog
読売「BBC イスラエル軍、ガザ攻撃で「非人道兵器」使用か」(2009年1月12日01時17分 読売新聞)
【エルサレム=三井美奈】イスラエル軍によるパレスチナ自治区ガザ攻撃で、AP通信は11日、現地住民の証言として、同国軍がイスラエル境界に近いフーザ村で住宅に向けて、「非人道兵器」として国際的に批判されている白リン弾を発射したと報じた。病院関係者によると、ガスを吸い込み、やけどを負うなどして女性1人が死亡、100人以上が負傷したという。イスラエル軍は、白リン弾使用を否定している。白リン弾は、人体に触れると高温を発し、骨を溶かすほど強力に燃え上がる兵器で、多くの人権団体が使用禁止を訴えている。

 以上,全文引用。

 どうしたものかな。

 煙幕弾を村落に叩き込む理由が分からないし(まあ,ハマスが隠れていると思ったのかもしれない),100人以上も負傷するほど煙幕弾を叩き込む理由も分からない(寧ろ窒息するだろう)。ふつう煙幕というのは,相手の視覚を奪い,その陰でこっちが(こそこそ)動くために使うものだろう。死者負傷者はむしろ煙幕以外で発生するだろう。
 …まあなんぼなんでも,家屋に直射・直撃でもすれば人も死ぬだろうが(運動エ
ネルギーで)。

 なお米流時評「「ガザジェノサイド」イスラエルの大罪を告発する! 」は写真付き。コメント欄がなかなか秀逸なブラックジョークになっているのが印象的。以上,経由地は週刊オブイェクト「白燐弾デマ報道を信じ込んだ人の例」。


 やはり報道機関等々は,一定の専門的訓練を受けた人材を入れるべきだ。

 或いは常識を持った人を。

 また,おそらく「客観的」という言葉について常に考えるべきだ。
 伝聞をそのまま伝えることにも意味はあろうが,それについて適宜批判的考察を加えるべきだろう―赤羽女医解放に際して,日本政府は身代金支払の事実を否認するが,それは『国民が誘拐されれば身代金を支払う』というメッセージを送らないよう意図してのことであって,事実は支払っているのである―と解説するくらいなら,白燐弾(日本語版Wikipedia)が何かくらい,言及してもいいのではないだろうか。
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