河北新報「身寄りなく行き場なし Xマスに解雇、北上の男性」2008年12月28日日曜日
派遣雇い止め問題記事。クリスマス,25日に解雇され,1月末までに6畳2間,二人利用の寮の部屋を出るよう指示された24歳男性。母の再婚相手と折り合いが悪く,高校卒業後自立,4年前から北上で派遣業。既に母はなく,保証人の当てもない。そこまではいいのだが,全財産は10万円―12月分の給料―というアタリがどうにも難点である。
「寮費を引かれても手取りの月給は22万円あった。だが、11月から仕事量は激減。12月分の給料は10万円で、これが今の全財産だ」。
つまり,少なくとも数ヶ月(以上)に亙って手取り22万の生活が出来た。それが3ヶ月として,10万づつ貯めれば30万。1年なら120万。
リーマンブラザースの破綻でどうしようもなく世界経済が怪しそうな雰囲気大噴出になったのが今年9月15日。10月分の給料を多少取り置きしたとしたら―9月から消費を控えてみたとしたら―全財産が12月分の給料10万円だけって,ちょっと,どぅだろう。
このケースだと,『実家に送金』『老いた母の面倒を』『幼い弟妹を育てるために』『老親の入っている家のローンをなんとか』とかゆー泣ける要素が極めて薄い―ほぼ皆無―で,真剣に「アナタなにに使ったですか」とゆー感じ。
尤も,先日までの戦後最長の好景気とやらは,こうした後に残さぬ気前良い消費(であろう)を行う人々によって支えられたのではあろう。日本経済の成長のため献身した(かもしれない)人々に,国や大企業はもっと暖かい目を向けるべきだという意見もありえるかと思う。
無論,そうした観点からは,私のような消費なんて思いもよらないような層は目を向けるべき価値がないというわけで…。…『労働者の連帯』とか,なんとも不可能事のようですねー。なんか利害関係とかてんでばらばらで,共通の運動思想を取り出したり纏め上げたりするのは非常な難事のような気がー。
ちなみに承前ってことで:「
まけぐみじんせい」。
年末忘年会兼ねつつ就職祝いで先輩やら先生やらに飲ませてもらったりしてましたー。
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