空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

群馬県草津町と滋賀県草津市との混同の件

2020-12-09 16:28:47 | Weblog
読売新聞 群馬県草津町の女性議員リコール「加担者達へ」爆破予告メール…滋賀県草津市に届く 2020/12/09 11:58

群馬県草津町は8日、役場や学校、温泉施設などを「10日に爆破する」との予告メールが届いたことを明らかにした

メールは滋賀県草津市役所に7日に届き、8日朝に草津町役場に転送されたという。メールは「『草津町の女性議員リコール』に加担している者達へ」とし、10日未明から夕方までに役場などを爆破したり、住民投票で賛成した人に危害を加えたりするとしている

滋賀県草津市役所に7日に届き、8日朝に草津町役場に転送された

 愉快犯かなにかの犯行か。まあその、この手の「正義の味方」ワナビーの類の雑っぷりをさらけだす、そんな興味深い一例であるか。

Yahoo!ニュース 「群馬の草津じゃありません」滋賀の草津市、お門違いの爆破予告受ける 町議リコールめぐり 2020年12/9(水) 13:09配信(弁護士ドットコム)

群馬県草津町の女性町議へのリコールをめぐり、滋賀県草津市の庁舎や学校を「サリン入り手りゅう弾」「コロナウイルス入り爆弾」で爆破するとの予告メールが届いた。

 明らかに勘違いの「誤爆」メールと思しいが

2020年度、同市には「炭疽菌」「火炎照射器」「襲撃」などの犯行予告がなされ、これで4度目となる。

また、草津市議会にもリコールへの抗議が届けられていた


 となると、草津町に対するものと偽装しつつ、繰り返し攻撃予告のあった草津市に対する攻撃の本当の予告という可能性だって否定できない。うわめんどい。

滋賀県の草津市役所に犯行予告メールが送られたのは、12月7日午後6時32分。

「12月10日午前3時34分~午後4時33分に草津町と草津市内の役所、温泉施設、宿泊施設、商業・娯楽施設、学校、老人ホームに高性能なサリン入り手りゅう弾とコロナウイルス入り爆弾の爆破を実行します」

市の危機管理課によれば、メールには「リコールに賛成した者を射殺する」などとも書かれていた


 よりにもよって「「どこにいい温泉ありますかなどの連絡を受けることがあります。駅前には、群馬の草津町からお湯をいただいていた温泉施設もありましたが、今は老人ホームになっています」」ということで、草津町ゆかりの温泉施設が存在して、かつそれは今では老人ホームであるということで、狙いはここですか、もしか草津市地元の事情に詳しいガチ予告ですか、という可能性が微妙に否定できない、わけか。そりゃすごい。

なお、草津市議会にも、リコールに抗議するメールが2通(12月6日夜、7日未明)届いたという。

「草津温泉のことが好きだったけど残念でした」などの内容だったため、返信で、丁重に送信先の誤りを指摘したそうだ。取材に、市議会は「慣れております」と話した


 こんなふうにオモシロ話で消費できる点、私的な正義の執行者ワナビーさんたちには不利益な話である。なにしろ、せっかく天与の正義の刃を劣等存在にふりかざそうと思ったら、宛先も理解できない残念な子がお仲間にいると周知されてしまった格好なわけで。そうしてその手の人たちが意気阻喪してくれると、なんというか、わりと人は幸せになりそうだなあ…。
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