他所さんのコメントを見て勉強メモ:
参照したい:
「遊牧民から見た農耕の漢族に対する,ほとんどトラウマに近い恐怖心は数百年にわたってつちかわれた民族的な伝統になっている」田中克彦『ノモンハン戦争 モンゴルと満州国』岩波新書1191,2014年,p.51
モンゴル族で、若い頃に脱出してドイツに暮らした人の悪夢の例:「ある朝、目がさめてみると、地平線の彼方から漢族の女たちが、手に手に赤ん坊をかかえて押し寄せてくる。その列は地平線にびっしり並んでますます近づいてくる。恐怖心に押しひしがれて息が詰まりそうになって目がさめる」同上,p.53
以上は遊牧社会と農耕社会との衝突の例。では、農耕社会同士が衝突したら…というのが冒頭に引用した2tweetsの論点。恐らくこれと同様なのだろう。
この評価は妥当のように思われる。米国については、いわば理性的な敵なのだ。交渉し、妥協することができる。しかし日本は非理性的なところで警戒する相手で、それを言語化するときに歴史なりなんなり、理性的な概念を使うので、ついに”本音の話”が出来ずにいる、ということではなかろうか。
ムダに「上から目線」やらかしてくる連中を嫌うというのは、そりゃあ皮膚感覚的に分りやすい。
しかし彼らは既に世界第二位の経済大国になり、少なくとも都市部の人々の教育等々の水準は日本と十分対等にやり合える、凌駕する、凌駕しえるという自信をもっているだろう。この場合、(数)十年前の認識に留まり、中国人を貧乏人だとか低教養だとかバカにしてきたり、そういう者たちを指導してやるぞとか頓珍漢なことを言ってくる者がいれば、
…私なら、憎しみより哀れみの対象だと思うがなあ。
これは「「日本が乗っ取られる!」という某界隈の陰謀論」が丁度鏡写しになっていると思えばいいだろう。経済的・政治的に優越した者たちが我が方に入り込み、影響力のつよい社会的地位を占め、富裕になり、女を娶り、子を多くなし、我らを彼らに染めてしまう…そして私たちを溶かし込み、押しつぶし、私たちでなくしてしまう…そんな恐怖。
まあ地味に類例はみられるでしょうね、たとえばミャンマー・マンダレーとか。
日本で増えている中国人居住者についても、「日本が乗っ取られる!」という某界隈の陰謀論があるけど、私がコッソリ在日中国人の集会に参加した時は、皆さんの仕事の苦労とか、日本社会に馴染めない…という切実な悩みをみんなで語り合ってて、全く「乗っ取る」どころの話じゃなくてガッカリしましたw
— 黒色中国 (@bci_) 2018年3月1日
以前、日本の貸し農園で中国人の利用者がイジメに遭う…ということがあり、日本人利用者に話を聞いたのですが、中国人は何も悪いことをしていない。理由を探ってみると、どうやら「ヨソモノが耕しに来る危機感」みたいなのが日本人の中にあり、農耕民族の感覚として生理的に受け付けられないようでした
— 黒色中国 (@bci_) 2018年3月2日
似たような逆の話で、中国人が西洋列強の侵略者よりも、日本の侵略に厳しいのは、西洋人は侵略しても商売が主目的で、日本人は鋤鍬持って耕しに来る。この違いが農耕民族としての漢民族の感覚に「危機感」をもたらすようなのですね。レイシズムの根本には、「民族の生理感覚」があるのかも知れません。
— 黒色中国 (@bci_) 2018年3月2日
参照したい:
「遊牧民から見た農耕の漢族に対する,ほとんどトラウマに近い恐怖心は数百年にわたってつちかわれた民族的な伝統になっている」田中克彦『ノモンハン戦争 モンゴルと満州国』岩波新書1191,2014年,p.51
モンゴル族で、若い頃に脱出してドイツに暮らした人の悪夢の例:「ある朝、目がさめてみると、地平線の彼方から漢族の女たちが、手に手に赤ん坊をかかえて押し寄せてくる。その列は地平線にびっしり並んでますます近づいてくる。恐怖心に押しひしがれて息が詰まりそうになって目がさめる」同上,p.53
以上は遊牧社会と農耕社会との衝突の例。では、農耕社会同士が衝突したら…というのが冒頭に引用した2tweetsの論点。恐らくこれと同様なのだろう。
この点は質問なのですが「西洋よりも日本の侵略に厳しい」と思う事があるのですか?
— 神野仁/J.Kanno (@jin_kouno) 2018年3月2日
日本人は細かいからそういう似た者同士なのでより揉めるみたいなのありそうだと思うけど、中国人はそういうタイプじゃない気がするのですが?
中国から最も領土を奪ったのはロシアでしょう。新疆、モンゴル、沿海州…で広大な面積です。英国はアヘンを売りまくって戦争もやり、清仏戦争はフランスに正義があるとはお世辞にも言えないし、戦後は米国が中国の安全保障を脅かしているけど、文句を言われるのはいつも日本です。
— 黒色中国 (@bci_) 2018年3月2日
この評価は妥当のように思われる。米国については、いわば理性的な敵なのだ。交渉し、妥協することができる。しかし日本は非理性的なところで警戒する相手で、それを言語化するときに歴史なりなんなり、理性的な概念を使うので、ついに”本音の話”が出来ずにいる、ということではなかろうか。
日本の場合は同じアジア人なのに上から目線なので嫌われている部分があるんじゃないですかね?
— 神野仁/J.Kanno (@jin_kouno) 2018年3月2日
露骨にアメリカの傀儡という部分もあるし‥。
ムダに「上から目線」やらかしてくる連中を嫌うというのは、そりゃあ皮膚感覚的に分りやすい。
しかし彼らは既に世界第二位の経済大国になり、少なくとも都市部の人々の教育等々の水準は日本と十分対等にやり合える、凌駕する、凌駕しえるという自信をもっているだろう。この場合、(数)十年前の認識に留まり、中国人を貧乏人だとか低教養だとかバカにしてきたり、そういう者たちを指導してやるぞとか頓珍漢なことを言ってくる者がいれば、
…私なら、憎しみより哀れみの対象だと思うがなあ。
これは「「日本が乗っ取られる!」という某界隈の陰謀論」が丁度鏡写しになっていると思えばいいだろう。経済的・政治的に優越した者たちが我が方に入り込み、影響力のつよい社会的地位を占め、富裕になり、女を娶り、子を多くなし、我らを彼らに染めてしまう…そして私たちを溶かし込み、押しつぶし、私たちでなくしてしまう…そんな恐怖。
まあ地味に類例はみられるでしょうね、たとえばミャンマー・マンダレーとか。
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