空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

国連軍ねえ。

2012-01-05 18:26:00 | Newsメモ
いろいろクドい話 幻の東部戦線 22 (下士官たちとシュタールヘルム)

世論調査をすれば国民の過半数は再軍備に反対で、こんな状況では志願兵では到底定員を充足できないことが判明していた上に、1950年代半ばの西ドイツでは既に少子化の傾向まで見え始めていました。西ドイツでは日本が戦後の再軍備以来一貫して維持してきたような志願制軍隊を維持することなど到底できません

 言われてみれば(統計の数字は見ていないが,歴史的事象を鑑みれば)その通りと,頭をのけぞらせた一文。
 …日本はなんと贅沢な国であった(そして今もそうある)ことだろうかと,改めて思わせられた。

 いやとある筋から極東アジア方面の平和共同体構築へ向けての提言集など頂いたのだが,冷戦構造の(一応の)解体ができたドイツ事情もチェックしつつモノを考えると…いろいろきびしいね。

 リビアでは:

BBC Deadly clash of militias in Libyan capital Tripoli 3 January 2012

 ミスラタから来た民兵団が,トリポリから来た人々が確保してた旧情報局建物から囚人を取り戻そうとして衝突したとか。旧勢力の構成員たちが捨て鉢になって暴れたりする恐れがある一方,国軍も警察も未組織状態で…。

Reuters 「リビアは内戦突入も」、NTC議長が民兵組織衝突に警告 2012年 01月 5日 09:27 JST

リビアでは旧政権崩壊後も、反カダフィ派だった民兵組織が構成員の統率権移譲や武装解除を拒否し、NTCによる統治の妨げとなっている。3日にも首都トリポリ中心部で、トリポリと西部ミスラタ出身の民兵組織が衝突し、4人が死亡している

 ―(朝鮮半島南北政権の軍を)国連軍に移管して軍を統合,だとか,国連軍によって安全保障をとか,まあアイディアはあることではある。しかし,今現に我々はこの通り,(語弊を恐れず言えば)たかだか地方都市の地方的武装勢力程度でさえ統率権移譲・武装解除に力が及んでいない。


 DRコンゴ東部でルワンダの民兵組織が民間人を攻撃,26名の死亡が報じられる:

BBC Rwandan FDLR rebels 'kill 26 in DR Congo' 5 January 2012

 報道はDRコンゴ軍による。軍の増援が派遣されている。
 南Kivuの地方の村々が1月初め以来,攻撃対象になっているというのである。犯行の主体と名指されているのはthe Democratic Forces for the Liberation of Rwanda (FDLR)。南Kivuの森林地帯,Shabundaなる地域の住宅を破壊し炎上せしめた。理由としては,この地が他の民兵組織を支援したからであるという。

 FDLRは,国連軍の展開にも関わらず,強姦・殺人などで悪名高い。

 なおRwanda首都Kigaliでは手榴弾テロがあって2名が死亡したとも。これもFDLRの仕業と疑われる由。その記事は:

BBC Rwanda grenade attack in Kigali kill two 4 January 2012

 …現実の国連(平和維持)軍っていろいろですものねえ…。国連軍を魔法の杖の如く思っている人々は,一体どのような指揮系統で・どれほどの質の兵で構成されて・どれほどの装備で武装して・どれだけの権限を持って行動する国連軍を想定しているのだろうか。

BBC Baghdad hit by deadly bomb blasts 5 January 2012

 米軍戦闘部隊の引き揚げとともに,イラクで爆弾事件が頻発し始めている模様。

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1 コメント

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空目 (teiresias)
2012-01-07 23:30:59
> 捨て鉢になった
disparateとdesperateを空目した。正しくは旧反乱勢力=反カダフィ勢力を構成した多種多様な諸勢力,ですね。
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