空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

「終末時計」がすっかり陳腐化した感じが

2020-01-24 23:20:45 | ノート
 だってねえ、今現在が我らの絶滅に過去最高に近づいた瞬間とは、ちょっと思いにくいもの。

朝日新聞 終末時計「残り100秒」 20秒進み史上最短 ワシントン=香取啓介 2020年1月24日 6時22分

米国の科学者らは23日、地球滅亡までの時間を示す「終末時計」を公表した。昨年より20秒進み、残り100秒となった。公表を始めた1947年以降で最も滅亡に近づいた。核戦争と地球温暖化という二つの脅威に加え、トランプ米大統領ら世界の指導者が、そうした脅威に対処するための国際的な取り組みを弱めていると

米国によるイラン核合意からの離脱、北朝鮮非核化交渉の停滞、米ロの中距離核戦力(INF)全廃条約の失効

 相互不信で一触即発!と言う状況よりは遥かにマシになってないだろうか。まあその、核大国が最大パワーでぶっぱなせば24時間以内に全世界がほぼ壊滅することはかわってないにせよ、イランが核ミサイルをつくるとしても結構先だし、北朝鮮のミサイルなら完封さえ一応理論的には不可能じゃないだろう。

温暖化問題では、若者たちの世界的なデモにより意識は高まった一方、各国政府が具体的な対策を打ち出せていない

 これについては、確かに危機感を感じるべき点はあるものの、最悪シナリオでも今世紀中はもつッしょ? となると、過去の核戦争の危機よりは、まあ。いやより確実な絶滅の危機だといわれれば、まあそのとおりだけど。

サイバー空間を使った偽情報が出回り、核や温暖化の問題に対応する取り組みを弱めている

 …いうても、それに対する対抗の取り組みも行われ、そこそこの実効を挙げてもいよう。そうまで絶望すべきものとまでは。というか、そういう抽象的な話より、実際に今、アマゾンの焼失面積をぶっちぎった面積がオーストラリアで燃え落ちていっていることなどのほうが様々な意味でインパクトが大きいかも。



 そんな感じで、どうも昔ほどの切実さ・深刻さ・誠実さが感じ取れないような。
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