空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

ギニアビサウは麻薬密輸に断固たる態度を示す

2007-09-16 00:28:22 | Newsメモ
 8月末のニュースですが―ギニアビサウの領空に侵入する,麻薬を密輸するものと思われる飛行機は撃墜されることになる。乱発するコカイン密輸を減らす試みの一環である。Martinho N'Dafa Cabi首相はこの妥協のない命令を個人的に発したと語る。

BBC news, Afirca G Bissau 'to shoot drug planes' 31 August 2007

 首相曰く,この命令は「我々の脆弱さから利益を得る」麻薬業者らを恐怖せしめる手段である。既に対空砲が配備されたという。

 なおこれに先立ち,軍は森の中の道でジェット燃料トラック一台分を押収した。中型ジェット機,ガルフストリームのタンクを二回満たすに十分な量だという。

 世界の麻薬関係者はこの貧しく不安定な,数多くの島を抱える国が麻薬国家になりはしないかと心配している。インターポールは,ヨーロッパに届く内1/3以上が西アフリカを経由していると概算する。

 政府は世界に向け,麻薬取引の根絶に向けての努力を宣言する―格好だが,しかしその取り締まりについては不安が一杯なのであって,本年初め頃には,軍の空港に2.5トンからのコカインが運び込まれたという。600kgのコカインを車に積んでいた兵士2名が逮捕されたというが,どう見ても計算が合いません。

 去年は4000万ドルの価値のあるコカインが,首都ビサウで,銃撃戦の末押収されたという。これはtreasury vaultsとあります,財務省倉庫というところか,に収められたというが,以後それを確認した者はない―燃やされたのだと主張されるが,しかし確認の術がない。

 そんなわけで,取締りをする当の側,国の関係者が麻薬密輸・密売に手を染めているのはまず確実といったところ。いやはや。世界のあちこちで,時々マスコミを集めて,摘発銃器や押収毛皮・象牙などを焼却廃棄してますが,あれはやっぱり,単なる儀式以上の意味がありますねぇ。

 ところで,ギニアビサウってこんな国:
tam2さん,「木曜日はアフリカ 」内,「2007年8月23日(木曜日)はギニアビサウ
外務省のギニアビサウ共和国基礎情報ページ

☆コメントより指摘を得て部分訂正☆

コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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Unknown (tam2)
2007-09-16 11:29:16
1行目が「ギアナ」になっていますが・・・。
「木曜日はアフリカ」をご紹介くださり、ありがとうございます。
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指摘を受けて訂正 (teiresias)
2007-09-16 19:29:37
 …したのですっ。
 素早い反応,ありがとうございます。
返信する

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