空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

エリトリアはソマリアに対する武器援助で非難される:ソマリア

2007-07-28 10:57:35 | ソマリア関連
 ソマリアの反政府武装勢力は,エリトリアから大量の武器を受け取ったと国連は主張する。また,ソマリアにおける武器武装の量は,1991年に内戦が始まって以来,最高レベルにあると報告する。

BBC news, Africa Eritrea 'arming' Somali militia Friday, 27 July 2007, 08:13 GMT 09:13 UK

 エリトリアは繰り返し,反乱組織援助の疑いを否定してきたが,報告はそれを全くの空言と断じる。

 他方モガディシュでは手榴弾がレストランで爆発,3名死亡するなどしている。下手人は不明。BBCは,これは最近の衝突で市民が対象とされた始めての例であると言う。

 国連報告の主張では,イスラム法廷勢力は数量不明ながら地対空ミサイルを保有し,自殺攻撃用爆弾ベルトや爆発物,起爆装置,タイマーなどを保有しているという。報告の力点は,これはエチオピアとエリトリアの代理戦争の様相を呈していると述べることであるという。

 批判の中心点はBoeing 707輸送機が少なくとも13回にわたってアスマラからモガディシュに飛んだ―場合によっては偽のフライトプランを提出して―ことにある。エリトリアはこれらフライトを否定するが,独立機関によって確認された事実である模様。

 エリトリア情報相Ali AbduはShabab(イスラム法廷勢力の名)に援助をしてはいないと主張,レポートはエリトリア・エチオピア間に代理戦争があるかのごとく描く,空言であると言う。

 エチオピア軍はイスラム法廷勢力を追い出しは出来たが,安全を保障することができていない。国連は,反政府勢力は日々市民を傷つけ,殺害していると述べる。また,ここ10日間で1万人以上がモガディシュを脱したと国連は言う。2月―5月の衝突の間,40万人ほどが首都を脱したと推計されている。
 

 以上,BBC記事を適宜切り貼り,自由に訳しました。しかしまあ,エリトリアは景気がいいですねぇ。武器の代金なんて,ほとんど回収しようもないでしょうに。無償援助でしょうかね。
 けれどまぁ,正面切って戦争をするより,国境を接してもいない離れた地域で代理戦争すれば,安いし自国に損害はないし敵国は疲弊―しないまでも忙殺されるし。殺すのは他国の戦争屋で,殺されるのは他国の民間人。不都合があるのは道義ぐらいなものかな。

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