空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

都会のコンクリートジャングルの中で僕らは

2007-03-15 22:44:11 | Weblog
 きっと木々の声も鳥の羽ばたきも聞こえなくなってしまったの。以前はあんなにも近しかったものなのに,いつから僕らは緑も空舞う影も顧みることなく,黒と白とだけに信を置くようになってしまったのでしょう。

 …どうも私には,アンネ・フランクの木はトチノキに見えるのですが,日本語版googleで検索すると「アンネ・フランクの木」+「トチノキ」ではほとんどヒットせず,寧ろ「アンネ・フランクの木」+「栗」が桁違いに多数ヒットします。
 手元にある英和辞書(小学館Progressive 2nd ed.)を見ると,chestnutの第一義に栗とありますから,無理はないこととは思いますが…。…「= horse chestnut」と書いてはいるんですよね(この件,こちらに既述)。

 但し,大き目の辞書(古い研究社大英和)を見ると,…「3 とちの木(horse chestnut);その実」とありまして,当該項目を引く手間が省けます。やはり辞書は大型のもののほうがよろしい,ということでしょうか。

 
 都会って寂しいなあ,と思ってしまうニュースをひとつ:

BBC News, Americas Body found 18 months after Rita 14 March 2007

 死後18ヶ月ほど誰にも発見されず白骨体となってしまった男性のお話。例のリタの所為で,ひとびとは「彼,どこにいるんだろう?」と思いはしても,「ああ彼も避難したよねきっと」「まだ避難先から帰れないんだろうね」などと思っていた模様。税金滞納(…そりゃあそうだ…)などがようやく当局の注意をひいたという。

 しかしこの場合,彼は市内に住んでいる親戚と没交渉だったらしく-ことは都会化云々に責任を負わして足りるものでもなさそうです。近くの親戚と,挨拶くらいはかわすべきだったのでしょうねぇ。
 …だってあの夏から,クリスマスは二度もあったわけですよ?


3月16日 表現一部改変
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1 コメント

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表現の改変 (teiresias)
2007-03-16 13:33:22
 トラックバックを受けて,「だってあの台風から」を「だってあの夏から」に変更。気象の立場からは,たしかにあれは台風とは呼びませんものね。
 ここでふと反省してみると,私は強力な熱帯低気圧一般を「台風」とひとくくりにし,typhoon,hurricane…をその下位概念と理解していたわけですね,無意識のうちに。しかし「ハリケーン」も「サイクロン」もしっかり日本語になっているわけです。
 …うーん,「台風」とtyphoonの間に,私はなにか溝を感じているらしいですね。
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