空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

ここで予定されているのは理性的な言葉による討議ではなく、討議を装った命令、服従の要求である

2019-05-31 00:16:31 | ノート


 理の当然である。
 こう、明らかにお尻を痴漢されているなと感知した次の瞬間、「ウキョエー、痴漢じゃ変態じゃー!」と叫びもせず、ポケットに常備していた安全ピンをおもむろに取り出し、あるいは予め手のうちに用意していたそれを付随被害なくすっと目的の手までもっていってぷっすり。なにこの訓練された暗殺者じみた手際。

 それくらいだったら、あきらかに、色っぽくもなんともない奇怪な猿叫じみた声をあげるべきだというのは常識に属するだろう。なにしろその手の男はタカさんみたいなのには手をださん(のが通例だ)。



 …いやまあ、最初からそれが論点であってだな、という気は多少。

 いざ痴漢されている・襲われている真っ最中に、悠長に名札に手を伸ばし、安全ピンを外し、それを相手に刺すということは不可能であり―電車のなかでもぞもぞされている間でもそうだろう、相手の手を抑止しようとする手が存在しなくなる=痴漢の主たる対象を一時的にでも完全に無防備にする大決断はなかなか無理では―、できるとするなら、予め安全ピンを、針を出した状態のまま常に構えているか、即座に構えられるような位置にしておかねばならない。

 それもはや積極的な加害意思だよね、という。

 どうせ加害する根性があるなら、おとなしく、「相手の指をまげる」とかのほうが話がはやい。直接目に見えない位置で手探りで抵抗するんだから、曲げる方向がへんなほうになってもおかしくない。脱臼か、下手すれば骨折だが、まあ治療費とその種のものごっつい風俗の費用とは概ね2:1か3:1くらいになるのではないかと思われ、まあ、「高い授業料」で済む。やるほうはやるほうで、自然な抵抗の一種だし、それこそ正当防衛になるだろう。これでダメなら何をしていいんだコラ、と怒っていいレベルで。

 ともかく凶器の準備はよくない。



 お願いじゃなくて命令でしょうよ。『もしお前がけだものではなく人間だと主張するなら、この倫理的命令に従う以外はないはずだ。服せ』と。この命令に、期待したように服する限りにおいては味方扱いしてあげる。期待に反するなら痴漢の仲間なので排除。

 先ほど見たとおりである: 外形的・客観的な判断を問うことこそ文明の進歩だと思うの(2019-05-30)

 ここで予定されているのは理性的な言葉による討議ではなく、討議を装った命令、服従の要求である。
 …なにしろなあ、さっきの例だと、功利主義的な服従を提案したら、それは非倫理的だと否定されたわけである。カント的に被害女性と言う人格を目的と取り扱わねばならぬという主張がなされるわけだが―

 ―困ったことに、その倫理的命令に服さない人物に自由に属性を付与し、味方かどうか判定して排除する権限が「被害者女性」の名の下に作り出され、これに適合しないモノを排除の対象とするのであり―さらにはその解釈権が誰にあるのか、どうか。

 なお私は挿入されるところまでは至ってないので、その点で発言権が低く設定されるものと思われ、私の解釈権はこの価値観では低くなる。ただ年少時のそれなので、そのぶん、加重される可能性もあろうが。

 あと、つけたしておこう:





 釣りアカの可能性は大いにあるんですが、こういうのがまあ、なきにしもあらずですからな:




 とある県知事が美人局に引っかかった例もあり、この論点でいえば、普通の弱者女性が被害を正当に訴え、それがひとに信用され、痴漢等々がばっちり処罰されるという姿が継続的に現実化するためには、そういうシステムを逆用・悪用して私利を収奪しようとする一部女性を積極的に撃滅する必要もあろうかと。



 まあそんなわけで、なんでわざわざ問題が大きく拡散する方法をとりたがるんだ、という問題なのである。
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