男も女も世界が心

06月23日    
 学生時代,ドイツ語購読の時間だった。「男にとって世界は心であるが,女にとっては心が世界である。」という文に出会ったとき,含蓄の深い言葉だと思ったけれども,この年になってこれを説明しようとしても,当時とは違う思いがいたす。時代のせいでいろいろなことが分かってきて,文学の世界あるいはメルヘンの世界で通用していたことが現実と乖離していて,何となく認めたくなくなったようだ。

 男にとって世界が心であると思える男がいるだろうか。世界の指導者といわれる男がいたとしても,女に負けてしまう状況になってしまったのではないか。心が世界であるのは女に限らないのではないか。これでいいとも言える時代に生きてるのかもしれない。男も女も青壮年を見ていると変わらなくなっている。
 宇宙の誕生や進化の過程がだいぶ解明されてきた。とてつもない広い世界ととてつもない大きなエネルギーをもった得体の知れないのが宇宙だ。太陽が最大のだと思ったことも訂正され,金星は未来の地球の姿であることも証明されている。10億年先の話だそうだがそれまで地球はもつのかという疑問も湧いて来る。

 大きいとか小さいとかの話をしているが,宇宙より大きなものは人間の脳だと思う。40億個の細胞の数ではなくその機能の大きさだ。宇宙の果てを思い,細胞のなかを顕微鏡で覗く。心の目とかを用いて何でも見ることもできる。地獄耳も持っている。さまざまな匂いを嗅ぎわけ,多種多様の味を作り楽しむ。そして地球上の全生物の頂点に立ち,彼らの運命を背負って未来に進んでいく大きな責任を持っている。インターネットの世界も大きいが人間の能力は果てしない。
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06/23 (10ip)
2006-07-04 10:13:44
10ip
 
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