次の葬儀のために

上段:カテゴリ 中段:投稿日 下段:サブテーマ ブログナンバー: 152
     町内ご近所でおこる話し (48)
12月6日(水)
礼儀作法の審判場
 高齢化が進んでると言うのに,斎場はすごいことになっている。1年で1館ずつ増えて今は火葬場の前に7館が林立している。これだけ揃っていれば毎日15人ずつ葬式を行える。市立の斎場は2世帯用。お寺の建てた斎場も2世帯受け持てる。その他は葬儀屋の建てた斎場である。昨日ご近所の専門学校の創立者が亡くなって葬儀があった。

 何回も見ている葬儀の進行の中で今回初めて見たのは,空き座席への案内をはじめ,ご焼香の順番の促しなどを一人の若い女性が担当していた。今まででも女性がいなかったわけではないが,送り花の世話とか小道具の準備片付けの下働きをしていた程度で目立つことはなかった。しかし,今回はメインの司会の片腕となってよく動いていた。その功あってスムースな進行ができたことは確かである。
 お導師様と法中様が祭壇の前から少し離れて中央にお座りになる。親族と来賓は祭壇の前でご焼香する。一般参列者は法中様の後に設置してある焼香台に来て礼拝する。このときが最も大事な瞬間である。4列に並んで焼香を待つ一般参列者は並ぶ列によって喪主と挨拶を交わすことができない。他の列の参拝者で遮られてしまう。解決策は簡単である。喪主とその配偶者が両サイドに立って挨拶を受ければよい。そこが若いスタッフのせいか喪主に指示するとき舌足らずなのである。見ているこちらがお節介を焼きたくなる。

 話が前に戻るが,親族の名前が呼ばれて焼香が始まると,参列者の席の一部で必ずひそひそ話しが始まる。見たことのない親族に興味がわくのであろう。サスペンスドラマの焼香のときの場面さながらである。これは失礼な態度であるから慎むべきことである。逆に祭壇前で焼香する親族になったときは,参列者に対して,よくぞおいでくださいました。私は親族の一人ですとしっかり挨拶すべきである。たくさんの審判員がその振る舞いをしっかり評価しているのである。急にはできないので日ごろから人としての礼儀作法を実行していることが大事である。誰にも葬儀の親族側に座る可能性をもっているからこそ,こんなことに触れてみた。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )