トーハク(2015.3.7)の2回目. 浮世絵のコーナーは歌川国芳の特集でした。
豪快。 だけど、どろどろしたコンテンツは、好みじゃない。 この作品はましなほう。
むだ書き…今でいえば落書き、役者の特徴をよく捉えている。
荷宝藏壁のむだ書(黒腰壁)。
むだ書の絵を見て、横浜美術館で見た「魅惑のニッポン木版画」展の浮世絵を思い出しました。 てっきり、国芳だったと思ったのですが
横浜美術館で見たのは歌川国周でした。 国周の作品が後になるので、国芳の役者絵を参考にしたように見えます。
美人画も、独特ですね。 国芳が描く美人は気が強そう。
剣菱は、この頃、名酒番付の東大関(トップ)。伊丹や、西宮、池田のいわゆる下り酒が江戸で大人気だった。
これも名酒揃いで”浅井”と書かれた銘酒ですが、調べてもわかりませんでした。 スイカと銘酒・・・?。
国芳の風俗画は、動きが感じられていい。
海苔をとっているところでしょうか? 空の描き方も面白い。
江戸時代は鉄砲の形をした砂州の島があったようで、右手の島は佃島かも。
なんの煙かと調べたら、今戸焼の窯の煙でした。
御茶ノ水にある昌平坂。 水道橋と富士山がこんなふうに見えていたんだ。 人物の表情や生活風景が抜群。
この絵はたびたび見ます。 構図が素晴らしい。 今回気が付いたのですが、鳥の描き方に違和感を感じる。
国芳は日蓮宗の信徒だった。 葛飾北斎も熱心な信徒だったらしい。
構図もいいのですが、雪の描き方がいい。 白と黒で目に沁みます。
赤穂浪士がピタッと、描かれています。
猫が大好きだった国芳、動物絵も達者。
最後に大判絵を。
鳥天狗が為朝を救う部分を拡大。 グレートーンの天狗、さすが。
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