光と影のつづれ織り

写真で綴る雑記帳

「絶対のメチエー名作の条件」 ミュゼ濱口陽三・ヤマサコレクション

2014年03月21日 | アート 浮世絵・版画

3月2日(日)小雨降る寒い中、「絶対のメチエー名作の条件」を鑑賞しました。

銅版画を中心とし、一部写真なども交えた50点ほどの展示、

西洋画や、浮世絵などの木版画とも違う、独特のマチエール、静謐感に魅了されました。

リーフレット表紙の画像を切り取って表示します。

 

リーフレットの裏

 

濱口陽三は、ヤマサ醤油10代目社長の濱口儀兵衛の3男として、1909年に生まれ

パリなどもっぱら海外で美術創作活動に打ち込んできた。 カラーメゾチントという版画

技法を追求してきた方です。(本展を観るまで知らなかったのですが)

<アスパラガス>という作品。  実物の質感は、表現が難しいのですが、時間が

止まり、深い闇に吸い込まれるような感じになります。

 

<ビンとレモンと赤い壁> じーっと見つめる・・・心を満たす何かがあります。

 

名作ぞろいですが、私が特に気に入ったのは フリードリヒ・メクセペル

作品名<四つの玉> 1968

マチエールの素晴らしさは、言葉では表現できません。

 

もともと本の挿絵で出発した銅版画、紙とインクの織りなす微小な線と濃淡の美の世界は、絵画

とは違う、美の秘密を持っています。

 

 

会場内は一切撮影ができなかったのですが、入口のカフェコーナで撮ってみました。

濱口陽三が使った版画用具やプレス機なども展示してあり、小さいながらも楽しめる展示会でした。


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