忘れちゃいけない記憶

やっぱり書いてみる。

 

3.20と言えばやっぱりあの事件。

 

当時はタクシーの運転手してて、

子供も生まれたばかり。

いつものように出勤して都心方面へ。

昭和通り(国道4号線)から茅場町に行って、

新大橋通りに入って、八丁堀、築地へ。

八丁堀過ぎた所で、駅の入り口の異変に気付く。

築地駅に来て、信号で止まってると

「聖路加病院まで!」

と、数人の人が駆け寄ってきた。

乗せて走ろうとすると、今度は警官が。

「 後に付いてきて!」

と必死の訴え。

 

何事かと乗客に聞いてみると

「火災があったみたいだ」とのこと。

赤信号無視して走るのって、始めてだった。

パトカーの先導で病院に着くと、

続々とタクシーと救急車が。

邪魔になってはいけないと、

その場を立ち去ろうとしたら

妊婦さんが青い顔して

「遠くへ行って!」と

パニック状態!

話を聞いてみると

「地下鉄でテロがあって事故よ」とのこと。

あわててラジオをつけてみると

「地下鉄で多発テロがあった」と報じている。

品川まで送り届けて、

築地に戻ろうとしたら通行止め。

午後になってラジオでは

「毒ガスだった」

「接触した服は廃棄して!」との事。

とりあえず、窓開けて走ったっけ。

 

サリンだと知ったのはそのあとだった。

なにも無く、済んだけど、

数週間は地下鉄使う人が減って、

タクシーが繁盛してたっけ。

 

あとで知ったけど、

妹は一本後の電車に乗ってたんだって。

 

これも忘れちゃいけない記憶。