ムラサキケマン(紫華鬘) (ケシ科) 撮影地 能代市風の松原

2013年04月23日 05時47分44秒 | Weblog

このブログは、先人が能代市風の松原内を調査した、 『植生と植物相に基づく能代市風の松原海岸林の環境保全 近田文弘・梅田市美 自然環境科学研究 2001年発行別冊』 の植物目録に基づいて、能代市 「風の松原」 内の植物を、追跡調査できた範囲内での記録を、アイウエオ順で掲載しているものです。但し、先人が調査したものの中で探しきれないものもあります。絶滅した種もあるようですが、現在調査中ですので、見つけ記録でき次第投稿いたします。又その逆で新種もあり、新種については付け加えて投稿しております。

 

ムラサキケマン緒言:越年草。

平地や山麓の日陰の、やや湿ったところに生える。華鬘(ケマン)は仏殿の欄間などの装飾具のこと。全体が柔らかく、傷をつけるとやや悪臭がある。

茎は高さ20~50cm。茎には稜があり、五角形。

葉は2~3回出複葉の羽状に細かく裂け、裂片はさらに深く切れ込む。縁が少し赤みがかっていることが多い。

花は紅紫色。時に白色。長さ1.2~1.8cmの筒状で先は唇形となり、茎の上部にびっしりと総状につく。後ろには距が突き出る。萼片は2個で小型、ときには発育しない。ムラサキケマンでは小花柄の先端、花の着点のところに白く細裂して曲がりくねった糸のような萼があります。とても肉眼では観察が困難なようです。しかも時には、片方の萼片が欠けている(発育しない)こともあるのでなおさらです(参考:石川の植物HP)。

果は線状長楕円形で花柄に下向きに吊り下がる。熟すと果皮が2裂し,種子をはじき飛ばす。花期4~6月。

 

01.10年05月14日 ムラサキケマン 茎の上部にびっしりと総状につく。

 

02.11年05月10日 ムラサキケマン 相当の本数の茎が一つの株から出ています。

 

02-1.11年05月10日 ムラサキケマン 根は細く、白く沢山出ており結構根張りはあります。

 

03.10年05月14日 ムラサキケマン 茎に稜がある。無毛です。

 

04.11年05月10日 ムラサキケマン 茎は明瞭な稜があり5角形の形をしています。本当に星にそっくりです。芯は空洞になっています。

 

05.10年05月14日 ムラサキケマン 葉は2~3回出複葉の羽状に細かく裂け、裂片はさらに深く切れ込む。

 

06.10年05月09日 ムラサキケマン 花は紅紫色で、筒状で先は唇形となり、茎の上部にびっしりと総状につく。

 

07.10年05月14日 ムラサキケマン 後ろには距が突き出る。

 

08.10年05月09日 ムラサキケマン 矢印が萼のようです。

 

09.10年05月14日 ムラサキケマン 上唇弁を取り除いて見たら雄しべらしきものが見えます。

 

10.11年05月10日 ムラサキケマン 雌しべ子房(紫色のところ)と花柱ですが無毛です。

 

11.11年05月10日 ムラサキケマン めしべ柱頭ですが花が開いたようになっています。

 

12.11年05月10日 ムラサキケマン 雄しべ葯ですが1個しか見つける事ができませんでした。

 

13.10年05月22日 ムラサキケマン 果は線状長楕円形で花柄に下向きに吊り下がる。熟すと果皮が2裂し,種子をはじき飛ばす。

 

14.11年06月04日 ムラサキケマン 果。

 

15.11年05月22日 ムラサキケマン まだ若い果実。一つの鞘に種子が11個位入っていました。

 

16.11年06月04日 ムラサキケマン 熟した果実は、ホウセンカ・ツリフネソウのようにちょっと触るちょっと触るだけで種子をはじき飛ばす。はじき飛ばした果皮はこのように丸まってしまう。

 

17.11年06月04日 ムラサキケマン 種子は黒く光沢があり、この個体は1個の鞘に12個の種子が入っていた。種子についている白いものは種枕と思いますがどうでしょうか?。

 

(注):私は植物調査と、写真撮影の技術も、始めたばかりで、本当のまだかけ出しです。あくまでも個人の趣味で調査したものです。間違った情報が多々あると思いますが、間違いを発見された場合御一報下されれば幸いです。宜しく御願い致します。

参考文献:山渓・日本の野草

 

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